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57億円ともいわれたフェラーリ「250テスタロッサ」の落札価格は…。世界を転々としたヒストリーを紹介します

57億円ともいわれたフェラーリ「250テスタロッサ」の落札価格は…。世界を転々としたヒストリーを紹介します

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 2023 Courtesy of RM Sotheby's

  • 現在も継続販売中のフェラーリ「250TR」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 現在も継続販売中のフェラーリ「250TR」(C)Courtesy of RM Sotheby's
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秘密オークションのフェラーリ250テスタロッサ

さる2月末、「The Most Beautiful Ferrari Ever Built」と銘打たれた、きわめて興味深いオークションがアメリカで開催されました。おなじみの「RMサザビーズ」社ではなく、その母体の1つである「サザビーズ」社が、ごく少数のコレクターのみを対象としたクローズなオークションで、出品車両もただ1台のみです。タイトル名のとおり、もっとも美しいフェラーリの1つとして知られるポンツーンフェンダーの「250テスタロッサ」を紹介します。

世界スポーツカー選手権を制覇した250テスタロッサとは?

1958年シーズンから、FIA「ワールド・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSC)」では、3000cc以下のレーシングスポーツカーに選手権が限られることになった。

このレギュレーション変更を察知していたフェラーリは、当時マラネッロにて250GTストラダーレ用に生産されていたSOHC 3L V型12気筒エンジンを搭載し、耐久レースの総合優勝を狙うに相応しいパワープラントへと発展させると決意する。

250GTエンジンは、250GT「トゥール・ド・フランス」ベルリネッタとともに、1956年のトゥール・ド・フランスでの有名な総合優勝を含め、数々の勝利を収めていた。そしてエンツォ・フェラーリは、パフォーマンス向上のためエンジンをさらにチューニングするよう技術陣に指示。その結果として、赤いヘッドカバーを持つ伝説のV12エンジンが誕生する。

スパークプラグはエンジンのVバンク内側から外側、いわゆる「アウトサイドプラグ」へと移動する。バンク間のスペースが広くなったことで効率の良い吸気レイアウトが可能になり、6基のウェーバー38DCNツインチョークキャブレターを配置することになった。

ル・マンへの挑戦を夢見て「Tipo 128 LM」と名付けられた新しい3L V型12気筒エンジンは300psを発生し、ヘッドカバーは1956年から1957年にかけて製作された元祖テスタロッサ「500TR/500TRC」の4気筒DOHCエンジンと同じく、今となっては誰もが知る赤の結晶ペイントが施され、「250テスタロッサ」と呼ばれることになった。

1957年シーズン序盤のニュルブルクリンク1000kmレースにおいて、「290MM」のスカリエッティ製スパイダーボディに、新型3Lエンジンを搭載した暫定型「250テスタロッサ」がデビューした。その後、本命である6月のル・マンでは、ホイールベース2350mmの500TRC用シャシーを延長し、スカリエッティの特徴的な新しいアルミ製コーチワークを装着。彫刻的なカットアウェイフェンダーとノーズのスロットを装備し、ブレーキ冷却を改善した真正250TRが衝撃のデビューを果たす。

そしてこの驚異的なデザインは、そのルックスとパフォーマンスの双方ですぐに全世界の注目を集め、「ポンツーンフェンダー」テスタロッサのニックネームを獲得する。

1957年から1962年までの5年間、「スクーデリア・フェラーリ」として世界スポーツカー選手権に参戦したテスタロッサは、フェラーリ史上もっとも成功したレーシングスポーツ・モデルとして永遠に語り継がれている。そして「ポンツーンフェンダー」は、マラネッロから生まれた自動車芸術の傑作である歴代テスタロッサのなかでももっとも美しいボディとして周知されることになったのだ。

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