AMGの手により生まれ変わった560SEC 6.0
今回オークションのステージに導かれた560SEC 6.0ワイドボディは、当初アークティック・ホワイトのボディカラーを施されていたと記録されているが、元のオーナーによってAMGの象徴ともいえるブルーブラックに再塗装された。
同時に6.0L DOHCエンジンのアップグレードとワイドボディのコンバージョンパッケージに加え、4ピストンのフロントブレーキ、AMGのフルサスペンション・システム、エグゾースト、リミテッド・スリップ・デファレンシャル、さらにはアンスラサイトレザーなどの高級素材を用いたインテリアのアップグレードも施されている。
出品車の560SEC 6.0ワイドボディは、再びAMGの手で生まれ変わったと言ってもよい。ホイールはOZ製のスタッガード17インチ3ピース・エアロIII。これもまたブルーブラックのフェイスがボディとマッチングし、AMG車らしい独特な雰囲気を演出している。
2014年にカナダのオンタリオ州に輸出されたというこのモデルは、現在までの走行距離が6万2235km。RMサザビーズはその人気を背景に、50万~70万ドル(約7500~1億500万円)という驚きの予想落札価格を提示したが、やはりその人気は高かったようで、最終的に入札額は58万2500ドル(邦貨換算約8740万円)を記録した。AMGがまだ独立したチューニング・メーカーだった時代の作品は、これからますますその価値を高めていくのだろう。



























































