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GT3マシンのタイヤは1セット50万円! レースはとんでもないお金が動くのでファンは魅了されるのです【Key’s note】

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TEXT: 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)  PHOTO: 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)

有名なニュルブルクリンク24時間レースは1日約1600万円!

仮にニュルブルクリンク24時間レースに参戦するとなると、GT3マシンは約1時間ごとに給油とタイヤ交換を繰り返しますから、単純計算で24セットを消費します。練習走行や予選を考えれば、30セットは準備しておかねばなりません。10万3500ドル=約1600万円が必要なのです。

繰り返しになりますが、1日で約1600万円です。驚くほどの世界ですよね。タイヤが無償供給されているチームや、あるいは割引されているチームもあるのでしょうが、GT3マシンを走らせる多くのプライベートチームが約1600万円を支払っていることを思うと考えさせられるものがありますね。

僕が今年参戦しているニュルブルクリンク24時間には、トーヨータイヤは500本のレーシングタイヤを準備します。晴れ用のスリックタイヤが250本。雨用のウエットタイヤが250本。トーヨータイヤの仙台工場で製造され、はるばるドイツまで運ばれます。天気は晴れか雨かのどちらですから、スリックタイヤかウエットタイヤは不要となります。

トーヨータイヤの製品はCO2由来のブタジエンゴを配合していますし、転がり抵抗が少ないので環境には貢献しています。とはいえ、驚くほどのタイヤが消耗されていくことには違いはありません。

チーム運営のコストはタイヤの消耗だけではなく、消耗パーツなどを含めると驚くほどの数字になります。ガソリン代とて決して無視できない金額に。ですが、そこを妥協するチームはほとんどありません。というほどに金銭感覚が麻痺してしまうのです。

ただ、そんな華やかな世界だからそこ、多くのファンの方々の熱狂を誘うのかもしれませんね。

木下さん

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  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 1960年5月5日生まれ。明治学院大学経済学部卒業。体育会自動車部主将。日本学生チャンピオン。出版社編集部勤務後にレーシングドライバー、シャーナリストに転身。日産、トヨタ、三菱のメーカー契約。全日本、欧州のレースでシリーズチャンピオンを獲得。スーパー耐久史上最多勝利数記録を更新中。伝統的なニュルブルクリンク24時間レースには日本人最多出場、最速タイム、最高位を保持。2018年はブランパンGTアジアシリーズに参戦。シリーズチャンピオン獲得。レクサスブランドアドバイザー。現在はトーヨータイヤのアンバサダーに就任。レース活動と並行して、積極的にマスコミへの出演、執筆活動をこなす。テレビ出演の他、自動車雑誌および一般男性誌に多数執筆。数誌に連載レギュラーページを持つ。日本カーオブザイヤー選考委員。日本モータージャーナリスト協会所属。日本ボートオブザイヤー選考委員。
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