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惜しくも1−2フィニッシュならず…運に見放されても実力を見せつけた「WEC第3戦」過去のフェラーリの「スパ・フランコルシャン」の戦績は?

投稿日:

TEXT: AMW  PHOTO: Ferrari N.V.

  • アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセンが499Pの50号車をドライブする
  • ブライアン・レッドマンとアルトゥーロ・メルツァリオが312PBをドライブした
  • WEC第3戦スパの決勝は5月11日(土)の現地時間13時にスタート
  • WEC第3戦スパに向けて入念な準備が進められている
  • WEC第3戦スパに向けて入念な準備が進められている
  • 1972年のメイクス世界選手権に参戦して優勝した312PB
  • WEC第3戦スパにフェラーリは499Pで参戦する
  • アレッサンドロ・ピエル・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィが499Pの51号車をドライブする

WEC第3戦スパは3台の「499P」で参戦

「FIA 世界耐久選手権(WEC)第3戦スパ・フランコルシャン6時間レース」は2024年5月11日(土)に現地時間13時(日本時間午後8時)に決勝戦が行われました。フェラーリ「499P」の50号車と51号車は惜しくも3位、4位の結果でした。ベルギーの山々に囲まれた谷底に位置し、難サーキットとして幾度のドラマを生み出してきたスパ・フランコルシャンにおけるフェラーリの過去の戦果を振り返りましょう。

レースの大学と呼ばれる難サーキット

スパ・フランコルシャンはベルギーの山々に囲まれた谷底に位置する全長7.004kmの難サーキットである。オー・ルージュをはじめとする多彩なコーナーや急激な天候の変化をもたらすことで有名だ。過去には数々の名勝負が演じられたことにより、ファンの間では「レースの大学」とも呼ばれている。

1921年に開業したスパ・フランコルシャンは、世界でもっとも有名なモータースポーツサーキットのひとつである。ベルギーを代表する「スパ・フランコルシャン24時間レース」の第1回は1924年に開催された。フェラーリはスパ・フランコルシャンでの耐久レースで数多くの勝利を積み重ね、スポーツカーとプロトタイプで13回の総合優勝を達成している。

1949年のルイジ・キネッティとジャン・ルーカスによるスパ・フランコルシャン24時間レースでの初優勝や、1953年のオリビエ・ジェンデビアンによるスパ1000kmレースでの勝利は、いずれもV型12気筒エンジンを搭載した「166MM」で達成されたものである。そして70年後の2023年、ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィによる「499P」は、初の表彰台を獲得した。

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