乾燥重量ではクーペからわずか20kgの重量増
バルケッタからロードスターへと車名は変更されたものの、デザイナーであるランボルギーニ・チェントロ・スティーレのルーク・ドンカーヴォルケがバルケッタで残したラインの構成は、ロードスターでもほぼ正確に再現されることになった。
最高速度は320km/hであるが、軽量なソフトトップを装着した状態では最高速は160km/hに制限される。
前でも触れた最高出力は、当初は580psと発表されていたが、2006年11月に開催されたLAオートショーでは640psに引き上げられ、さらにその販売に勢いがついた。前後のサスペンションはデビュー時からコニとの共同開発によるFSD(フリクエンシィ・セレクティング・ダンパー)=電子制御の減衰力可変ダンパーを備えたものが与えられ、アンチダイブ、アンチスクワットの機能も持つ。
ABS機構を利用したスタビリティデバイス、ESPを標準装備としているのもクーペと同様だ。そして注目の車重は1650kgと、乾燥重量ではクーペから20kgの重量増というわずかな違いであった。
ファクトリー・オプションも装着
ボナムズが今回マイアミで開催されたオークションに出品したのは、ムルシエラゴ ロードスターの中でも人気の高い「LP640ロードスター」。最終生産年ということもあり、コレクションに加えるには最適な1台といえるeギア仕様だ。ムルシエラゴSVにインスパイアされたリバティーウォークのスタイリング・パッケージなど、ノーマルとは異なるチューニングが各所に施されたLP640ロードスター。ファクトリー・オプションではガラス製のエンジンカバーやセラミック・コンポジットブレーキなども装備されている。
20万ユーロ(邦貨換算約3480万円)~24万ユーロ(邦貨換算約4180万円)のエスティメート(推定落札価格)で始まったオークションは、最終的には24万4160ユーロ(邦貨換算約3910万円)での落札という結果になったが、これは今後、純正ではないカスタムされたムルシエラゴの市場価格のひとつの判断材料といえるのではないだろうか。


















































































