今後も評価されること間違いなしの1台
2024年8月15日〜17日にRMサザビーズがアメリカ・モントレーで開催したオークションにおいてランボルギーニ「ムルシエラゴ LP640ロードスター」が出品されました。ランボルギーニによるとLP640ロードスターの6速MT仕様で、アメリカにデリバリーされたのはわずかに8台とのこと。オークション結果と車両について紹介します。
ミウラやカウンタックに負けない予想落札価格に愕然!
RMサザビーズが提示したエスティメート(予想落札価格)を見て愕然とした。それは2008年式のランボルギーニ「ムルシエラゴ LP640ロードスター」に掲げられた、125万ドル〜175万ドル(邦貨換算約1億8283万円〜2億5596万円)という数字。
ランボルギーニのクラシックモデルが、「ミウラ」や「カウンタック」を筆頭にここ数年で大幅な値上がりの傾向が見えていることは、同社のクラシック部門であるポロ・ストリコの分析でも明らかなところだが、ムルシエラゴといえばまだクラシックと呼ぶには早いというのが率直な感想である。
はたしてこのムルシエラゴ LP640ロードスターには、それだけの価格に匹敵する何の魅力があるというのだろうか。それは個人的にも、とても気になるオークションだった。
ランボルギーニが、新世代の12気筒モデルとしてムルシエラゴを発表したのは2001年のことだ。2003年には早くもそのオープン仕様を示唆するコンセプトカー、ムルシエラゴ バルケッタが発表されているから、ムルシエラゴのバリエーションにオープン仕様を追加設定することは、デビュー当初からの決定事項であったことは間違いのないところだろう。
2004年にロードスターが登場
じっさいにバルケッタからロードスターへと名前を変えて、生産型のオープン仕様が誕生したのは2004年のこと。オープン化にともなうボディの強化や専用サスペンションの採用。フロントウインドウをやや小さく、そしてより寝かしてデザインするなど、その独自性が強く演出されていたのも印象的だった。
エンジンは、当初はクーペのムルシエラゴと同様に580psの6.2L V型12気筒を使用していたが、ムルシエラゴが640psの6.5L V型12気筒を搭載すると、ロードスターもまた同様にこのエンジンを搭載することになる。トランスミッションは6速MT、もしくはeギアと呼ばれるセミATからの選択が可能。ほとんどのカスタマーは後者を選択したが、現在ではオーソドックスな6速MTの魅力が改めて見直されている。
































































































































