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「パラモトライダー体験走行会」が「ファインモータースクール上尾」で開催の!「もっと乗りたい」「楽しかった」と参加者大喜びの走行会とは

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • 今回は5名のパラモトライダーと、約50名のボランティアスタッフが集結した
  • 専属の理学療法士も帯同する体験走行会。各参加者は始まる前に問診を受けてその日の参加の可否が決定する
  • オリジナルの手押し車両も用意される。これで補助輪を使わずにまっすぐ走れるのか、という練習も可能
  • まずは人力でバイクを押す。それでまっすぐ走れるか、というところから各参加者の技量を確認していく
  • 次回のパラモトライダー体験走行会は、2025年2月12日(水)、神奈川県平塚市にある平塚競輪場(ABEMA湘南バンク)での開催を予定している
  • スタッフに押してもらっての走行、そしてエンジンを掛けての走行、さらに補助輪を角度違いの物に付け替え、という具合に技量に合わせステップアップしていく
  • 今回の参加者のひとりは、脳血管疾患で右片麻痺という症状の方も。それでもバイクに乗りたい、と片手運転で走行。ボランティアスタッフもしっかり走行ルート上に並び、もしもの時に備えていた
  • バイクを経験している元ライダーの参加も多いが、バイクにまたがっただけですでに感無量という参加者も多い

2024年は27名のパラモトライダーを輩出

障がいを持っていることでバイクに乗れない。それを誰かの支えさえがあれば乗れるようになるのでは……を実現する機会を提供している「パラモトライダー体験走行会」の2024年の最終回が、埼玉県上尾市にあるファインモータースクール上尾で12月23日(月)に開催されました。

機能障がいを持つ多くの方にバイクの楽しさを体験してもらう

パラモトライダー体験走行会は、一般社団法人SSP(サイドスタンドプロジェクト)が展開している、障がいがある方の「オートバイに乗る」という夢をサポートする支援活動。通常、障がいのある方にバイクの操作は無理であるわけだが、助けを借りれば乗ることが可能になる。このバイクに乗る楽しさを体験してもらう機会を、機能障がいを持つ多くの皆さんに提供するというもの。

体験走行会は、生まれつき障がいを持っている、もしくはバイクなどでの交通事故によって障がいを負ってしまった方々を対象に無料で行っている。バイクに乗るための装備も主催者側が用意。また、ライダーを支えるスタッフもみなボランティアで参加しての開催となる。

参加者の障がいに合わせてバイクをカスタム。下半身不随なら操作系をハンドルまわりに装着。目が見えなければインカムをつけて方向を指示するといった具合だ。

2020年から始まったこの体験走行会は、今回の上尾でのイベントで、延べ170名のパラモトライダーを輩出したことになる。ちなみに2024年は、14名のパラモトライダーが参加した箱根ツーリング、そして5回のパラモトライダーの体験走行会で、延べ27名のパラモトライダーを輩出したこととなる。

今回は5名が参加

今回の会場は免許取得のためのいわゆる自動車学校。その休校日を活用して、路上教習用のコースの一部を使用して体験走行会が行われた。今回は、視覚障がいや脊椎損傷による下半身不随といった機能障がいを持った5名が参加。そのいずれも初めてのパラモトライダー体験走行会参加で、元ライダーはもちろん、今回初めてバイクに乗るという参加者もいた。

実際に走行を終えると各参加者からは「もっと乗りたい」、「バイクがこんなに楽しいものだとは思ってなかった」といったポジティブな意見が多数出てきていた。

* * *

参加者たちが心待ちにしている次の走行会は2025年2月12日(水)、神奈川県平塚市にある平塚競輪場(ABEMA湘南バンク)で開催予定である。2025年は2024年以上に積極的にパラモトライダー体験走行会を実施していってくれるだろう。

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