メルボルンのカフェ巡りだけでも楽しそう!?
カフェ文化がすごい、と聞いていたが、街を歩いてすぐに納得した。日本にもカフェは多いが、ほとんどはチェーン店。メルボルンのカフェはほとんどが単独店で、スターバックスでさえ1軒しか見かけなかった。
それぞれの店頭にサンドイッチやラップ、タルト、デニッシュ、クロワッサンなど、おいしそうな食事をずらりと並べ、早朝から夕方までお客さんが休みなく入っている。カフェで消費される食事やコーヒーは、とんでもない量になるはずだ。
カフェばかりでなく、バーもすごい。夕方4時ともなれば、路上に出した客席がいっぱいになる。食事の前に飲むのか、すでにそれがディナーなのか? くわしくは分からないが、バーで消費されるワインの量もハンパじゃないだろう。
クルマで走る楽しさは、もしかしたらアメリカ以上かも
一方で、パキスタン人のタクシードライバーは、こうまくし立てた。
「物価が高すぎて生活ができない。とにかく家賃が高い。妻と息子はパキスタンに置いてきて、ひとりで生活しているんだ。小さなアパートだって高くて大変だ。とても家族一緒になんか住めない。野菜が高い、肉が高い、米が高い、ガソリンが高い。なんでもかんでも、ここ数年で高くなった。前はよかったが、今は本当に大変だ。え、ダーウィンは家賃が安い? あんな、クソ暑いところに住んでいられるか!」
たしかに、オーストラリアの物価は高かった。アウトバックを1000km走破した日の燃料代は3万円以上になった。しかし、2022年にアメリカを旅行したときに比べれば、物価高のショックは大きくなかった。もう、感覚が麻痺してしまったのかもしれない。
また、コアの観光地は人が多いが、それ以外のところはそうでもない。その日、宿泊する場所に困るようなストレスは、ほとんどなかった。クルマで走る楽しさも、もしかしたらアメリカ以上かもしれない。とにかく、空も大地もバカでかい。ぼくはこういうところが大好きだ。
みなさんも、次のドライブ旅行の候補にオーストラリアを考えてみてはいかがだろう。
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