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突然の雪! スタッドレスを装着していなくても「スノーソックス」があれば大丈夫! 装着5分、しかも「スパルコ」ブランドで何度でも使えます!

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TEXT: AMW 山本 祐(YAMAMOTO Yu)  PHOTO: AMW 山本祐(YAMAMOTO Yu)

  • Sparcoブランドからリリースされているスノーソックス。しっかりしたつくりで、使い捨てではないことがわかる
  • Sparcoブランドからリリースされているスノーソックス。しっかりしたつくりで、使い捨てではないことがわかる
  • ソックスをタイヤにかぶせる最初の装着作業時点で、タイヤ外周のほぼ9割をカバーすることができる
  • タイヤを90度(1/4回転)ほど回転させ、残りの1割程度のソックスを被せれば装着完了
  • 初めて使う人でも5分あれば装着は完了するだろう
  • 装着時の走行フィーリングも上々。雪上での不快感はほぼないと言って良い
  • 四輪駆動車の場合は、四輪ともに装着するとより効果的だが、1セット(2輪分)だけしかない場合は、前輪に装着すると良い
  • ソックスを外す作業も簡単そのもの。とくに力を必要とせず、簡単に取り外すことが可能
  • 装着時同様に9割ほどソックスを外した後、車両を少しだけ移動させれば、自然と路面に外れてくれている
  • 装着時の走行フィーリングも上々。雪上での不快感はほぼないと言って良い
  • 雪面と舗装路を交互に走るようなシーンがあったとしても、このスペックであれば、日常の使い勝手には十分すぎるほど対応してくれると期待できる
  • 四輪駆動車の場合は、四輪ともに装着するとより効果的だが、1セット(2輪分)だけしかない場合は、前輪に装着すると良い
  • 走行することにより、理想の装着状態になっていくというセンターリングと呼ばれる機能も備えられている
  • 冬場は万が一のために1セット車載しておくと安心だ
  • 取り外したスノーソックスは、今回はスペアタイヤに一時的に装着
  • 雪面と舗装路を交互に走るようなシーンがあったとしても、日常の使い勝手には十分すぎるほど対応してくれると期待できる

季節外れの雪にはこれさえあれば大丈夫!

ふだん雪が降らない地域でも、この時期は想定外の積雪に見舞われることがあります。あいにくスタッドレスタイヤを履いていないという方に、万が一の備えとしてオススメなのが「スノーソックス」です。使い捨てではなく何度も使え、しかもあのSparco(スパルコ)がリリースしているという、所有欲も満たしてくれる逸品を紹介しましょう。

スパルコブランドのスノーソックス

今回紹介するアイテムは、パーツメーカーとしても名高いSparcoブランドからリリースされているスノーソックス(以下ソックス)。なかでもハイパフォーマンスなスポーツカーやSUV用としてリリースされているタイプにフィーチャーし、降雪予報の出ているタイミングを狙い、長野へ向かってみた。

装着テスト車両は社用車として最近導入されたばかりのスズキ「ジムニー」(JB64)。なおソックス1セット(タイヤ2本をカバー)はコンパクトなソフトケースに入っているため、車内のシート上に載せてもまったく気にならないサイズ感だった。

東京から2時間半ほど走ったのち、目的地付近で上信越道から外れ、峠道を上ること小1時間。徐々に増えていく雪の量に若干の心細さを覚えつつも、4WDという駆動方式の信頼感にサポートされ、予定していた目的地にはソックスなしで到達。撮影準備をしていると、タイミングよくチラチラと雪が舞い始めた。

撮影しながら装着してみると、とにかく素早く&簡単に装着できることに驚いた。この手軽さなら、装着タイミングを逸することなく、必要と感じた際に誰でも装着可能だと感じた。ちなみにソックスをタイヤにかぶせる最初の装着作業時点で、タイヤ外周のほぼ9割をカバーすることができる。そこからタイヤを90度(1/4回転)ほど回転させ(今回は人力×2で車両プッシュ)、残りの1割程度のソックスを被せれば装着完了。

この程度の作業であれば、初めて使う人でも5分あれば装着は完了するだろう。ソックス本体のフチ(Sparcoロゴの入ったブルー部分)の伸縮性が非常に高く、装着に手こずることが一切なかった点は特筆に値する。もちろん緩すぎる感じではなく、適度なフィット感になっている感触も好印象だ。

ソックスよりもむしろ気になったのは、フロントであればサスペンション、リアであればマフラーなど、車両側の部品がタイヤと意外に近接していることである。ソックス装着時に手の甲などがマフラーに触れてしまう可能性があるため、同梱されているビニール製の簡易グローブではなく、軍手などを用意しておくと、より安全に作業を進められるはず。布製に限らず、どんなチェーンにも当てはまるポイントなのだが、知っておいて損はないだろう。

なお、スノーソックスの装着はチェーンなどと同じく駆動輪だ。四輪駆動車の場合は、四輪ともに装着するとより効果的だが、1セット(2輪分)だけしかない場合は、前輪に装着すると良い。ジムニーはパートタイム4WDで、2WDの際は後輪駆動だが、雪道に入る前に4WDへと切り替えておいたので、1セットのみの場合を想定して前輪のみの装着でインプレッションをとることにした。

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雪のワインディングでも抜群の安定感

装着時の走行フィーリングも上々。雪上での不快感はほぼないと言って良い。雪面を”しっとり”と走ってくれる感覚が運転に安心感を与えてくれる。滑りやすい発進時にわざとラフなアクセル操作を行なってみたり、徐行時にラフなブレーキを意図的にかけてみたりしても、不安を覚える挙動を見せることはなかった。もちろんこれは4WDという駆動方式に加え、ABSなどが働いていることも要因ではあるが、この静粛性と安定感の両立はソックスならではの大きなポイント。

なおこのソックスにはセンターリングと呼ばれる機能も備えられている。走行することにより、理想の装着状態になっていくという同機能。撮影時でも確かに、装着直後にはわずかにたわみが確認できたが、ある程度の走行後はそのたわみがなくなっていた。些細なことではあるが、これもまた安心感につながる特徴のひとつだ。

雪面を抜けて、舗装路に出てみると、さすがに振動は伝わってくる。が、それでもスペック記載の最高速40km/hという速度には簡単に達してしまう。雪面と舗装路を交互に走るようなシーンがあったとしても、このスペックであれば、日常の使い勝手には十分すぎるほど対応してくれると期待できる。金属製チェーンはいうまでもなく、樹脂製チェーンにもない快適性だ。

このスノーソックスのラインナップは2種類あり、今回装着したハイパフォーマンスモデルとは別に、ホワイトモデル(本体生地がブラックではなくホワイト)と呼ばれるタイプの設定もある。性能上の大きな違いはドライ路面での摩耗度。ハイパフォーマンスモデルはホワイトモデルに比べて、摩耗度が50%程度に低減するという。さらに雪上および氷上での制動性においても、ハイパフォーマンスモデルが若干ながら優れているとのことだ。

>>>スパルコ「スノーソックス」のタイヤサイズ適合表はこちら

ちなみにソックスを外す作業も簡単そのもの。とくに力を必要とせず、簡単に取り外すことが可能。装着時同様に9割ほどソックスを外した後、車両を少しだけ移動させれば、自然と路面に外れてくれている。問題点を強いて挙げるとすれば、取り外した後の保管場所。シチュエーションによっては、今回の我々のようにソックスがビショ濡れとなっている可能性があるためだ。

なお今回のジムニーは車外にスペアタイヤを背負っていたため、写真にもあるようにスペアタイヤにソックス1セットを一時的に装着して、ことなきを得た。なお帰京後、完全に乾いたスノーソックスを元のケースに戻したが、必要であれば洗濯も可能だという。

こうして、人生初の布製チェーン体験はまったく問題なくフィニッシュ。装着前に抱いていた雪上でのパフォーマンスに対する不安感は完全に払拭された。とにかく手軽に脱着できるという簡便さ、そしてドライ路面での使い勝手も十分満足の行く結果となった。もちろん履きっぱなしで良いスタッドレスの利便性には敵うべくもないが、緊急時や一時的に利用することを前提にしているのであれば、選択肢のひとつとなってくれることは間違いないだろう。

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