競技車両からストリート仕様まで勢揃い
2025年2月7日(金)〜9日(日)にインテックス大阪で開催中の大阪オートメッセ2025(OAM)。2号館にブースを出展したオートバックスは、ゾーンを「スポーツ」と「アーバン」に分け、それぞれのテーマに沿うデモカーを展示していました。開場の直後から大勢のギャラリーが熱い視線を投げかけた、スポーツのカテゴリーに分類される4台を紹介していきます。
全日本ラリーのJNクラス2位入賞のGRヤリス
オートバックスのイメージ色である鮮やかなオレンジにカラーリングされたマシンは、2024年の全日本ラリー選手権でJN2クラスのシリーズ2位と健闘したトヨタ「GRヤリス」だ。車両規則でマフラーやエキゾーストマニホールドこそ純正ながら、モーテックによるフルコン制御で最高出力278ps/最大トルク50kgmをマークする。
荒れたグラベル路でもパワーを確実に路面へ伝えるため、ロールケージはフル溶接してボディ剛性を高めている。なおラリーは競技のなかで一般道を走行することもあるため、車高や排ガスなどは保安基準に適合していなければならない。車両トラブルに対応するスペアタイヤや工具類を積んでいるのも、サーキット限定のナンバーなしレーシングカーとは異なり新鮮だ。
スーパーオートバックス浜松が製作したRZ34
最新の日産RZ34型「フェアレディZ」はスーパーオートバックス浜松が製作。コンセプトに掲げた「落ち着いた大人のスポーツカー」に基づき、オリジナルパーツで純正のシルエットを活かしてカスタムする。もうひとつの目玉はECUだ。スーパーオートバックス浜松のお家芸といえるメニューで、乗りやすさを損なわないまま485ps/69kgmを絞り出した。高出力を支えるためフロントのブレーキも、オリジナルの2ピースローターに交換済みだ。
オリジナル車高調で磨きをかけたGR86
トヨタ「GR86」はスーパーオートバックス・サンシャイン神戸の車両で、パワーに頼りすぎずトータルでのセットアップを目標としている。吸排気系はHKSやサードの市販パーツを組み合わせ、ECUはスーパーオートバックス浜松の手でセッティング。
特筆すべきは車高調だ。スピリット製をベースに使ったオリジナルで、スポーティな走りに磨きをかけると同時に、突き上げの少ない快適な乗り味も実現する。クスコがベースのLSDもオリジナルでファイナルは4.5に変更。エアロもHKSとトラストを部位ごとに使い分け、高いクオリティとオリジナリティを両立させた。
キビキビ走れるアバルト 595
最後はA PITオートバックス京都四条のアバルト「595」。街乗りからワインディングまでをキビキビ走れる仕様だが、長距離の移動も苦にならないよう快適性にも配慮している。核となるパーツは足まわり。ジール製をベースにA PITオートバックス京都四条が独自のセッティングを施し、スプリングはフロントが6kgでリヤが4kgとソフトながらしっかり粘る味つけだ。
またストリートで重要な見栄えのよさも十分に意識しており、エアロボンネットとリアゲートスポイラーを独自に製作した。それに加えてボディのサイドに貼られた、京都の街を想起させるデカールも要注目だ。
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もういっぽうの「アーバン」にも魅力的なクルマばかりなので、大阪オートメッセ2025の会場へ着いたらまずはオートバックスのブースを目指そう!