個性豊かな歴代ミツオカ車が広島マリーナホップに大集合
光岡自動車は「日本で10番目の自動車メーカー」として知られる存在です。その光岡自動車が2024年10月12日に広島市西区観音新町の広島マリーナホップで「オーナーズミーティング」を開催しました。車種ごとに個性が光るミツオカ車が大集合したその模様をお楽しみください。
中古車販売、正規ディーラー、そしてメーカーでもある
光岡自動車は、中古車販売のBUBU事業部、正規輸入車ディーラー事業部(シボレー「キャデラック」、ジープ、フィアット、アバルト、アウディ、フォルクスワーゲン、ランボルギーニ)、そして自動車メーカーとしてのミツオカ事業部という、3つの柱で成り立っている。
同社は1968年に富山県で創業。当初は中古車販売で全国展開に成功し、その後1982年に二輪&原付免許で運転可能な「BUBUシャトル」を生み出し、ゼロハンカーシリーズを展開した。1987年にはフォルクスワーゲン「タイプ1」(ビートル)をベースにしたパイクカー(レトロ調など独特なスタイリングを持つクルマ)、「光岡・BUBUクラシックSSK」を発売。
そして1994年に、ロータス「セブン」をオマージュしたオリジナル車「ゼロワン」を発表。これが1996年に型式認定を受けたことで、光岡自動車は自動車メーカーとして正式に認定されたのだった。
メーカーとしてのミツオカは、「ラ・セード」「ビュート」「ガリュー」「リョーガ」「リューギ」といったクラシックカーをモチーフにしたスタイリングを得意とする一方で、2007年には同社2車種目の型式認定車であり、ファッションスーパーカーと呼ばれた「オロチ(大蛇)」を販売。さらに近年は、「ロックスター」「バディ」「M55」といった1960年代~現代のアメリカ車をモチーフとしたクルマが大人気。発表と同時に注文が殺到し完売という、素晴らしい結果を残しているのだ。
ゼロハンカーからオロチにバディと、ミツオカの歴史がここにあり
会場となった広島マリーナホップには、朝からさまざまなミツオカ車が集まってきた。「ラ・セード」「オロチ」「ビュート」といったミツオカを代表するクルマ。あるいは現行車の参加は必ずあるだろうと想像していたが、初の型式認定車両「ゼロワン」やマイクロカーの「K-2」まで見ることができたことに感動した。
「こんなにたくさんのミツオカ車が集まってすごい! 普段目にすることがない希少車など、貴重な機会を作ってくれて本当に嬉しいです」
と、参加者の方。皆さんの興奮はこのコメントからも想像できると思うが、光岡自動車の歴史の一部を垣間見る、貴重な機会だったことは言うまでもない。それもすべては、主催が光岡自動車だったからだ。繋がりが強いマニア同士でも、ユーザー主導のイベントではここまでのラインアップを集めることは難しいだろう。メーカー自身がこういった企画を主導してくれることは、大いに意味があるのだ。

当日は、オロチやヒミコ、ロックスターをデザインした青木孝憲氏も来場。ミツオカファンにとっては神のような存在のデザイナーであるため、青木氏のサインと簡単スケッチを愛車に描いてもらう人が殺到したほどだった。車種ではなく、メーカーを愛するユーザーが集まったオーナーズミーティング。次回開催予定は未定だが、「BUBU301」や「BUBU501」などのミニカーシリーズや、「BUBU 505-C」「ドゥーラ」など、もっともっとたくさんのミツオカ車を見てみたい! と思うイベントだった。











































































