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ミツオカ車が広島に大集合!「オロチ」「ラ・セード」だけでなく初の型式認定車両「ゼロワン」やマイクロカー「K-2」まで集まったミーティングとは

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(ガスグラフィックス)

  • 光岡自動車が開催したオーナーズミーティングの参加者の皆さんの笑顔からも、イベントへの満足度が窺える
  • 光岡自動車が開催したオーナーズミーティング当日は快晴。南国ムード漂う広島マリーナホップはロケーションも最高
  • ジャガー マーク2をモチーフにした光岡 ビュートは、初代から3代目までは日産 マーチがベースとなっていた
  • 新旧さまざまなミツオカ車が大集合したオーナーズミーティング
  • ここはアメリカ? と勘違いしそうになるほど、光岡 バディとヤシの木が良く似合う
  • 手前から光岡 K-2、歴代ガリューが並ぶ。この参加車の幅広さは、メーカー主導のミーティングならでは
  • モダンレトロなデザインが美しい光岡 ヒミコ
  • 光岡自動車として2番目に形式認定を受けたオロチ。2001年のモーターショー初出展記念でコンセプトカーとして発表。2003年にその改良版を経て、2005年に市販化を発表。2006年10月から予約販売を開始したクルマ
  • 光岡自動車を自動車メーカーとして成立させた初の型式認定車のゼロワン。1994年発売の1600cc仕様は組立車だったが、1996年に1800cc仕様が型式認証を取得している
  • 手前はマツダ 3代目 キャロルがベースの光岡 初代レイ。奥は日産 初代キューブをベースに、ロンドンタクシー風につくった光岡 ユーガ
  • 何気ない会場への搬出搬入だが、まるで1枚の絵画のように、それぞれのクルマが強烈な存在感を放っている
  • ベース車が日産 クルーの時点でレア車認定したくなる光岡 初代 ガリュー
  • さまざまな歴代車が集結したため、オーナー同士もたくさん交流できたことだろう
  • 光岡 バディがこれだけ揃うと、リアハッチだけでも充分な存在感を放っていた
  • 光岡 リューギも、ご覧の通りのセダンとワゴンが登場
  • ミツオカ車のオーナーだけではなく、この施設にショッピングに訪れた人たちも、たくさんのミツオカ車の共演に大興奮
  • お気に入りのスニーカーに合わせた光岡 バディ
  • 光岡 オロチなどのデザインを手がけた青木孝憲氏が来場
  • デザイナーの青木孝憲氏が愛車にサインとイラストを描いてくれるという、スペシャルサービスは大人気
  • デザイナーの青木孝憲氏のサービスは、イベント開催中絶え間なく続いた。このような交流ができるのも、光岡自動車公式イベントの醍醐味なのだ
  • 貴重なプレゼントが当たるジャンケン大会も、デザイナーの青木孝憲氏の仕切りで盛り上がる
  • オーナーズミーティングの会場は広島県広島市西区にある広島マリーナホップが選ばれた
  • 7台の光岡 バディが勢揃い。堂々とした面構えが並ぶ光景は圧巻だった
  • 会場はヤシの木がたくさん植えられており、ミツオカ車と雰囲気がとてもマッチしていた

個性豊かな歴代ミツオカ車が広島マリーナホップに大集合

光岡自動車は「日本で10番目の自動車メーカー」として知られる存在です。その光岡自動車が2024年10月12日に広島市西区観音新町の広島マリーナホップで「オーナーズミーティング」を開催しました。車種ごとに個性が光るミツオカ車が大集合したその模様をお楽しみください。

中古車販売、正規ディーラー、そしてメーカーでもある

光岡自動車は、中古車販売のBUBU事業部、正規輸入車ディーラー事業部(シボレー「キャデラック」、ジープ、フィアット、アバルト、アウディ、フォルクスワーゲン、ランボルギーニ)、そして自動車メーカーとしてのミツオカ事業部という、3つの柱で成り立っている。

同社は1968年に富山県で創業。当初は中古車販売で全国展開に成功し、その後1982年に二輪&原付免許で運転可能な「BUBUシャトル」を生み出し、ゼロハンカーシリーズを展開した。1987年にはフォルクスワーゲン「タイプ1」(ビートル)をベースにしたパイクカー(レトロ調など独特なスタイリングを持つクルマ)、「光岡・BUBUクラシックSSK」を発売。

そして1994年に、ロータス「セブン」をオマージュしたオリジナル車「ゼロワン」を発表。これが1996年に型式認定を受けたことで、光岡自動車は自動車メーカーとして正式に認定されたのだった。

メーカーとしてのミツオカは、「ラ・セード」「ビュート」「ガリュー」「リョーガ」「リューギ」といったクラシックカーをモチーフにしたスタイリングを得意とする一方で、2007年には同社2車種目の型式認定車であり、ファッションスーパーカーと呼ばれた「オロチ(大蛇)」を販売。さらに近年は、「ロックスター」「バディ」「M55」といった1960年代~現代のアメリカ車をモチーフとしたクルマが大人気。発表と同時に注文が殺到し完売という、素晴らしい結果を残しているのだ。

ゼロハンカーからオロチにバディと、ミツオカの歴史がここにあり

会場となった広島マリーナホップには、朝からさまざまなミツオカ車が集まってきた。「ラ・セード」「オロチ」「ビュート」といったミツオカを代表するクルマ。あるいは現行車の参加は必ずあるだろうと想像していたが、初の型式認定車両「ゼロワン」やマイクロカーの「K-2」まで見ることができたことに感動した。

「こんなにたくさんのミツオカ車が集まってすごい! 普段目にすることがない希少車など、貴重な機会を作ってくれて本当に嬉しいです」

と、参加者の方。皆さんの興奮はこのコメントからも想像できると思うが、光岡自動車の歴史の一部を垣間見る、貴重な機会だったことは言うまでもない。それもすべては、主催が光岡自動車だったからだ。繋がりが強いマニア同士でも、ユーザー主導のイベントではここまでのラインアップを集めることは難しいだろう。メーカー自身がこういった企画を主導してくれることは、大いに意味があるのだ。

当日は、オロチやヒミコ、ロックスターをデザインした青木孝憲氏も来場。ミツオカファンにとっては神のような存在のデザイナーであるため、青木氏のサインと簡単スケッチを愛車に描いてもらう人が殺到したほどだった。車種ではなく、メーカーを愛するユーザーが集まったオーナーズミーティング。次回開催予定は未定だが、「BUBU301」や「BUBU501」などのミニカーシリーズや、「BUBU 505-C」「ドゥーラ」など、もっともっとたくさんのミツオカ車を見てみたい! と思うイベントだった。

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