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ミツオカといえばマイクロカー! マツダ「ロードスター」に乗っていたオーナーが「K-2」を選んだのは、気軽に乗れて小回りがきくからでした

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(ガスグラフィックス)

  • 1998年式の光岡 K-2と“しーぼん”さん
  • 光岡 K-2:取材時期はハロウィンが近かったこともあり、車体全体がハロウィン仕様に
  • 光岡 K-2:使用中に割れてしまったので、自ら製作したフロントウインドウ。ノーマルと比較して高くしているため、顔への風当たりも軽減されている
  • 光岡 K-2:自動車メーカーが製造販売した車両だけに、ポジションランプやウインカーと、排気、大きさも保安基準適合
  • 光岡 K-2:尾灯も同様に、デザイン性と保安基準適合をバランスさせて作られている
  • 光岡 K-2:コクピットはご覧の通りの狭さ。いかにコンパクトかが分かるはず
  • 光岡 K-2:ベース車は原付スクーターのホンダ ディオだが、別体でバックギアが装備されているのがポイント
  • 光岡 K-2:シートはレザーに張り替えられている
  • 光岡 K-2:2020年以降に変更された保安基準に基づいて追加したクッション(被視認性部品/頭部後傾抑止装置)とハート型ライト(夜間被視認性向上灯火器)
  • 光岡 K-2:アクセルとブレーキペダルの間隔は、ケータハム セブンよりも狭い!?
  • 光岡 K-2:フロントと同様、流麗なボディ形状が特徴のリアまわり
  • 光岡 K-2:メッサーシュミット KR200のような、可愛らしい漫画的スタイルが特徴

たくさんのマイクロカーが作られた1980年代

クルマのようでクルマではない、マイクロカーと呼ばれる小さな乗り物をご存知でしょうか? 1980年代、原動機付き自転車、いわゆる原チャリスクーターの手軽さと、クルマのようなキャビンを兼ね備えた、原付免許で運転できるクルマ=マイクロカーが流行った時代がありました。光岡は、このクラスのクルマをたくさんラインアップしていた老舗のメーカーでもあり、マニア界隈では同社のマイクロカーは大人気なのです。

光岡の原点、ここにあり

2024年10月12日に広島市西区観音新町の広島マリーナホップで開催された光岡自動車主催の「オーナーズミーティング」で、筆者が個人的に気になっていたのは、マイクロカーのオーナーさんに会えるのだろうか? ということだった。

「BUBU501」から始まるBUBUシリーズやKシリーズなど、光岡は過去にたくさんのマイクロカーを生産していた。これらを愛するマニアの方々が存在するのはもちろん知っていたが、いかんせん排気量が小さいため長距離移動は厳しい乗り物。軽トラなど、積載車を使えばその問題はクリアできるとしても、そこまでして、自慢のマイクロカーをどこかのイベントに持ち込むというオーナーは、それほど多くないという事実も認識していたからだ。

それだけに、この「K-2」が来場した姿を見てとても興奮し、絶対にこのオーナーを取材しよう! と決めたのは、言うまでもない。

手軽に乗れるクルマ探しの究極の答えがマイクロカー

オーナーの“しーぼん”さんは、過去にマツダ「ロードスター」などのライトウェイトスポーツを楽しんでいたこともあったそうだが、気軽に乗れてより小回りがきく使い勝手のいいクルマを探した結果、このK-2にたどり着いたそうだ。

「ひとりしか乗れないし、ベースが50ccの原付スクーターなので、スピードも出ません。だから遠出も不可能です。荷物も入らないし、夏は暑くて、雨の日は濡れる。でも、小さいので気軽に乗れるし、運転していて楽しいのです。運転席から周りが全部目視できるというのも、お気に入りのポイントです」

そう話してくれた“しーぼん”さん。思い返せば、1998年頃にはすでにマイクロカーへの興味を持ちはじめたとのこと。真剣に探し始めて3年ほど過ぎた頃に、ネットオークションに出品されているのを発見。それを入手したのが2016年頃なので、マイクロカー歴は間もなく10年になるのだ。

新保安基準への適合と乗りやすさ向上を求めてモディファイ

“しーぼん”さんが愛するマイクロカーが、一時期社会問題になったことがある。それは、都内の観光目的で運用されていた通称「マリカー」の存在だ。外国人観光客を目的として、レーシングカートをマイクロカー登録。某人気ゲームのキャラクターに似せて都内の一般公道を走らせていたために、事故が多発。その影響を受けて、このマイクロカーは2019年以降に保安基準が改正された経緯がある。

そのため、“しーぼん”さん自身も、合法で公道を乗り続けるために、視認性向上部品の設置(キウイのクッション)、夜間被視認性向上灯火器(クッションの後ろのハート型ライト)などを追加装備している。

また、ベースがホンダ「ディオ」という原付スクーターなだけに最高速度が遅く、一般道での運転に気を遣うため、プーリーとウェイトローラー、マフラーを改造。割ってしまったフロントウインドウは完全自作で作り直し、ウインドウプロテクションを高めるなども実施済みだ。

イベントの10日前に電圧異常に気づかずに乗り続けたことで、ピストンを破壊してしまったそうだ。すぐに修理をお願いし、オーナーズミーティングに間に合わせた“しーぼん”さん。このK-2で来場してくれたことで、このイベントが一層盛り上がっていたことは間違いなかった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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