SLRマクラーレンの人気は衰えない!
2025年1月25日、ボナムズがアメリカで開催した「The Scottsdale Auction」オークションにおいてメルセデス・ベンツ「SLRマクラーレン エディション」が出品されました。同車はSLRシリーズの生産終了後に、マクラーレンのパーソナライズ部門、MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)によって製作されたモデルで25台のみが生産されました。
魅力的なスーパースポーツに仕上げられていた
メルセデス・ベンツが、それまで歴史の中にその名を潜ませていた「SLR」を現代に復活させたコンセプトカー、「ヴィジョンSLR」を発表したのは、1999年のデトロイト・ショーでのことだった。メルセデス・ベンツ、マクラーレン、そしてメルセデスAMGの3社共同で開発された新たなSLRは、多くの者に1日も早いプロダクションモデルへの進化を期待させたが、じっさいにそれが誕生したのは2003年まで待たなければならなかった。
だがヴィジョンという言葉がリアリティに変わったSLRは、多くの者が想像していたとおり、じつに魅力的なスーパースポーツに仕上げられていた。個性的なロングノーズデザインの最先端には、F1マシンのノーズコーンにモチーフを得たデザインが採用され、フロントフェンダーに備わるエアアウトレット、あるいはその下に導かれるエグゾーストシステムのエンドパイプは、1955年に誕生したあの「300SLR」を彷彿させるものだった。
もちろんこれらのデザインは、いかに小さなパーツであろうとも、ただ単に造型の美しさだけを求めたものではなかった。それにはすべて確かなファンクション(機能)というものが存在するのであり、そのデザインを、あるいはメカニズムを仔細に観察していけば、SLRマクラーレンの名を得たモデルが、いかに綿密なエンジニアリングによって完成されたのかは一目瞭然となるだろう。
SLRマクラーレンには、デビューからさまざまなモデルが追加設定されていく。オープン仕様の「ロードスター」や、搭載される5.5LのV型8気筒+スーパーチャージャー・エンジンを626psから650psにまで強化した「722エディション」、そのオープン仕様である「ロードスター722S」、ワンメイクレース用に21台が生産された「722GT」、そしてファイナルモデルとなった2009年のデトロイト・ショーで発表された「スターリング・モス」。いわゆるSLRシリーズのバリエーションは豊富なのだ。
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