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2台目のダットサン「フェアレディ2000」はレース仕様の「ローウインドウ」…「日本グランプリ」でロータスを撃破した優勝車たちがモチーフでした

2台目のダットサン「フェアレディ2000」はレース仕様の「ローウインドウ」…「日本グランプリ」でロータスを撃破した優勝車たちがモチーフでした

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 平田 勝(HIRATA Masaru)/奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • ダットサン フェアレディ2000:JCCAのヒストリックマスターズレースに参戦しているので内装もレーシー
  • ダットサン フェアレディ2000:横転時に車内スペースを保護するロールケージを装備
  • 箱車の祭典2024にエントリーしたフェアレディ2000
  • ダットサン フェアレディ2000:外国車勢とトップ争いを繰り広げつつ優勝したSR311型フェアレディがモチーフ
  • 2004~2005年ぐらいに購入した1967年式フェアレディで箱車の祭典2024を楽しんだ大村正昭さん
  • ダットサン フェアレディ2000:今回の参加車は2号車で、1号車は1975年に買って、2号車と同じカラーで走っていた
  • ダットサン フェアレディ2000:大村さんはヒストリックマスターズレースで好リザルトを残している
  • ダットサン フェアレディ2000:各部は基本的にノーマルで、エンジンはハイカムにしている
  • ダットサン フェアレディ2000:ローウインドウと呼ばれるウインドシールドの天地方向が短い初期型のフェアレディ2000だ
  • ダットサン フェアレディ2000:1975年からフェアレディ2000(1号車)に乗っているので、内装のモディファイも的確だ
  • ダットサン フェアレディ2000:1968年シーズンになるとそれまで以上に戦闘力を高めたSR311の敵はいなくなり、GT-IIクラスはフェアレディのワンメイクと化した
  • ダットサン フェアレディ2000:タイヤはダンロップのバイアスレーシング CR65
  • ダットサン フェアレディ2000:1967年5月に開催された第4回 日本グランプリ自動車レース大会参戦車のレプリカだ
  • ダットサン フェアレディ2000:1967年式のレース仕様フェアレディ2000が豪快な走りを披露

日本でも有名なフェアレディ2000!

1967年に200km/h超の世界を実現するスポーツカーが発表された。それが日産「ダットサン フェアレディ」です。日本国内に限らず外国の多くの人々からも、今なお愛され続けています。今回は箱車の祭典2024にエントリーした「SR311」の型式で有名な「フェアレディ2000」を紹介します。

第4回 日本グランプリ自動車レース大会をモチーフに造り上げた

「このフェアレディ2000は私にとって2号車なんですよ。1号車は1975年に買って、2号車と同じカラーで走っていましたが1999年にぶつけられてしまい、まだ復活していません。じっくり準備しています」

そのように話してくれたオーナーの大村正昭さん(取材時年齢68歳)は、既述したようにSR311型フェアレディを2台愛用しており、2004~2005年ぐらいに購入した1967年式のレース仕様フェアレディ2000にて箱車の祭典2024を楽しんだ。

大村さんの愛車は、1967年5月に開催された第4回 日本グランプリ自動車レース大会のグランドツーリングカーレースで、ロータス等の外国車勢と激しいトップ争いを繰り広げつつ優勝したSR311型フェアレディをモチーフとして造り上げたマシン。

SR311型フェアレディが出走したグランドツーリングカーレース-2のリザルトを確認すると、1位は黒沢元治選手がドライブしたゼッケン49番のSR311、2位が長谷見昌弘選手のドライブしたゼッケン47番のSR311、3位が粕谷 勇選手がドライブしたゼッケン48番のSR311であった。そう、SR311型フェアレディがトップ3を独占したのだ。

ダンロップのバイアスレーシング CR65で参加!

1960年代を代表する国産スポーツカーのひとつであるフェアレディ2000が国内のグランドツーリングカーレースでデビューする頃まで、GT-IIクラスにはプライベーターが駆るロータス エランなども参戦していた。しかし、1968年シーズンになるとそれまで以上に戦闘力を高めたSR311の敵はいなくなり、ワンメイク状態と化してしまったといわれている。そのような状況は、SR311型フェアレディの後継モデルである初代フェアレディZ(S30型)が登場するまで続いたのであった。

「実は一時期SP311型のフェアレディ1600を所有していて、それに乗ろうと思っていたのですが、友人にSP311を出し、2号車となるSR311を買ってしまいました。本当は、きょう、SP/SRクラブが所有しているクルマで走る予定でしたが、結局、自分のフェアレディ2000を富士スピードウェイに持ってくることになりましたね。JCCAのヒストリックマスターズレースに参戦しているので、タイヤはダンロップのバイアスレーシング CR65です。ヒストリックマスターズレースに出ていることもあり、各部は基本的にノーマルで、エンジンをハイカムにしているぐらいです」

ローウインドウと呼ばれるウインドシールドの天地方向が短い初期型のフェアレディ2000を駆る大村さんはヒストリックマスターズレースで好リザルトを残している有名人。今後もサーキットでその勇姿を見せてくれることに大いに期待したい。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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