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アバルト「124スパイダー」を楽しみ尽くす! 日本に設定のなかった「GTハードトップ」装着車両は国内スペシャリストが手掛けた「124GT」仕様でした

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)

  • アバルト 124スパイダー:2016年の日本導入直後に入手した
  • アバルト 124スパイダー:ホイールはWedsSport TC 105Xを装着
  • アバルト 124スパイダー:FIA公認の純正GTハードトップを装着
  • アバルト 124スパイダー:リアのトランクには「124 GT」のエンブレムを装着
  • アバルト 124スパイダー:イタリア本国でいうところの「124GT」仕様となっている
  • アバルト 124スパイダー:畑野自動車謹製Rally kit for ABARTH 124を装着
  • アバルト 124スパイダー:エンジンルームには自身のサーキットやヒルクライムでの経験、あるいは顧客である仲間たちの貴重な意見などを取り入れつつ開発したチューニングパーツも投入
  • アバルト 124スパイダー:CAEウルトラシフターキット for ABARTH124spiderを装着
  • アバルト 124スパイダー:シートはレカロRCSを採用
  • アバルト 124スパイダー:足まわりにはAragosta Type-SサスペンションキットTRUCCOスペシャルモデルを装着し、サーキットでも確実にタイムを縮めなが走行していた
  • アバルト 124スパイダー:常に安定した走りを披露していた
  • アバルト 124スパイダー:橋本さんの124スパイダーは、きっとこれからも次から次へと変身を遂げてゆく
  • アバルト 124スパイダー:オーナーの橋本和彦さん
  • アバルト 124スパイダー:畑野自動車謹製Rally kit for ABARTH 124を装着

常に現在進行形で変身している124スパイダーの持ち主とは?

2013年にフィアットとマツダが提携しました。それにより登場したのがロードスター(ND型)ベースのフィアット「124スパイダー」。そこに、さらなる刺激を求め2016年にデビューしたのがアバルト「124スパイダー」です。今回は、日本を代表するモダン・アバルトのチューナーのひとりである橋本和彦さんのアバルト「124スパイダー」を紹介します。

自らの愛車でテストした成果を、自社商品にフィードバック

日本のフィアット&アバルト界隈では「ハシム」の愛称でも知られる橋本和彦さんは、とくに年少のエンスージアストからは「アニキ」と慕われる人物。このジャンルにおけるベテランのエンスージアストであるとともに、新旧フィアットおよびアバルトのチューニングショップを長年にわたって経営するプロフェッショナルでもある。

橋本さんがかつてイタリアを旅した際に、ジェノヴァを本拠にフィアット&アバルトのパーツ&グッズを大々的に取り扱うスペシャリスト「A.TRUCCO」に訪れて感銘を受け、「日本でもこんなショップを開きたい!」という熱い想いを抱く。そして、A.TRUCCOの店主であるアッティリオ・トゥルッコ氏から、その屋号の使用許可をもらい受けるかたちで、1996年に「トゥルッコ川口」を創業した。

それから30年近い時を経て、彼と彼のショップは日本国内を代表するスペシャリストとして、押しも押されぬ存在となった。

2025年3月20日に行われた「グランプレミオ・スコルピオニッシマ」では、2016年の日本導入直後に入手したアバルト 124スパイダーでエントリーしたが、そのほかにもヒルクライムやショートサーキット走行などのために仕立てた「OLIO FIAT」カラーのアウトビアンキ A112アバルトも所有し、自ら主宰する「ONTAKE Salita」や「FIAT FESTA」などで、毎回優勝争いに加わる速さを見せている。

同時に、クセの強い仲間たちの取りまとめ役となっていながらも、その仲間たち曰く本人がもっともクセ強……、という見方がないわけでもないようだ。

日本には設定のなかったGTハードトップを装着

それはさておき、橋本さんの124スパイダーは、日本では最後まで設定のなかった、FIA公認の純正GTハードトップを装着。イタリア本国でいうところの「124GT」仕様となっている。エンジン本体や吸排気系はノーマルとのことながら、自身のサーキットやヒルクライムでの経験、あるいは顧客である仲間たちの貴重な意見などを取り入れつつ開発したチューニングパーツも投入されているようだ。

トゥルッコ川口では、往年の「フィアット124アバルト スパイダー」用カンパニョーロ社製ホイールをモチーフとし、若干モダナイズしたデザインと17インチサイズとしたオリジナルホイールを自ら開発・発売するなど、近・現代のフィアットおよびアバルトのチューニングやカスタマイズに関しては、積極的な姿勢を保持し続けている。

だから橋本さんの124スパイダーは、きっとこれからも次から次へと変身を遂げてゆくのであろう。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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