周囲より明らかに車高が高いスノーアタック仕様のGR86
2025年3月20日に箱根ターンパイクの駐車場で開催されたオフ会に86/GR86/BRZが合わせて約60台集結。10車10色のカスタムカーが並ぶ会場内で気になったのが、リフトアップサスに16インチホイールを履いたブルーのGR86です。オーナーにカスタムのポイントを聞いてみました。
地元の雪道を楽しく走るためにリフトアップサスを導入
86/BRZのミーティングやオフ会では圧倒的多数を占めるのが、車高を下げて、エアロを装着した車両だ。当然ながら、ルーフの高さが純正より低めとなるのが一般的だ。そんななかで目立っていたのが、周囲よりも明らかにルーフの位置が高いブルーのGR86。ボディカラーとオソロのパーカーを着たオーナーの“NORIさん”に、このスタイルに行き着いた理由を伺ってみた。
「このクルマは2022年式で、新車で購入しました。以前はEK9シビックのタイプRに乗ってたんですが、GR86は同じクルマなのに『守られてる感』がスゴイですね。この車高になったのはスノーアタック用のサスが入っていて純正より若干リフトアップしているからです。地元の雪道でも楽しめるようになってます。しかもこのサスペンションは普段の街乗りでじつは乗り心地が良いので、気に入って1年中使ってます」
ホイールは純正流用で16インチ化&スタッドレス装着
チョイスしたサスペンションは、マルマンモータースのリフトアップサスペンションで、おおよそ3cmのリフトアップを実現している。周囲が車高を下げている車両ばかりということもあり、見た目のインパクトは数値以上だ。これに組み合わされるのは、古いインプレッサに設定されていたSTI製16インチの5本スポークアルミで205/55R16サイズのスタッドレスタイヤを装着している。一般的なGR86は17インチと18インチなのでホイールが小さく見えるが、じつは競技用グレードのRCに標準で装着されるタイヤサイズと一緒だという。“NORIさん”はこのロードクリアランスの高めたセットアップで、冬の雪山はもちろん、女神湖のスノードライブも体験。ウインタードライブを楽しんでいるそうだ。
自作マッドフラップはホンダ車用を流用加工した力作
ブライトブルーIIの鮮やかなボディには、フロントとリアにTOM’Sのスポイラーをチョイスし、サイドはSTI風のノーブランド品で、Sクラフトのリアウイングを装着している。ルーフに関してはカーボンシートを貼ることでブラックアウト。ここまでは一般的なカスタム車両と大差ないのだが、面白いのが前後に牽引フックを装着し、フェンダー後部にマッドフラップを取り付けているという点だ。GR86にもこんなパーツがリリースされていたのか、と“NORIさん”に聞いてみると、
「ホンダ用を加工流用して装着してます。トヨタのロゴは知り合いに作ってもらって貼りました。いかにもありそうでいいでしょ?」
ちなみにエンジンルームは、バッテリーも含めてボディカラーに合わせてブルーでコーディネイトしている。左右のストラットトップをつなぐのは、タワーバーではなく、PROVA製のモーションコントロールビームで、適度な剛性感としなやかさが魅力。スノードライブにもマッチしているそうだ。