一般道でも1リッター当たり19kmも走った
往路は、東京から浜松まで東名高速、浜松からは一般道を利用した。国道1号線から先日全線開通した国道23号線バイパスを利用し、桑名からワインディングを走行して名神高速の八日市インターから再び高速道路で大阪に向かった。
このルートだと往路約500kmのうち、300kmが高速道路。200kmがワインディングを含む一般道となる。DCC proパッケージを装着したパサートeTSIエレガンスの車両重量は1570kg。正直最大トルク250Nmでは力不足では?と思っていたが、それも杞憂に終わった。
48Vのマイルドハイブリッドの介入と7速DSGのプログラムが非常によく仕立てられていて、高速道路の追い越しやワインディングでの走行でも非常にスムースな加速性能を発揮する。また、2バルブ独立方式を採用した革新的なサスペンションシステムのDCC proはどんな路面状況においてもフラットな乗り心地と高いハンドリング性能を実現してくれる。このオプション装備はマストアイテムといえる。
高速道路、ワインディングを含む一般道約500kmを走行した往路の燃費性能は19.0km/L。対して、高速道路のみだった復路は23.0km/Lを記録し、東京と大阪を往復した1000kmの燃費性能は21km/Lとなった。マイルドハイブリッドの燃費は、ストロングハイブリッドほど伸びないという常識が見事に否定された。往路も高速道路のみを走行したのであれば、さらに航続可能距離は延びるのは間違いない。

もちろん、降雪地に住んでいるユーザーや、ウィンタースポーツに出かける頻度が多いという人はディーゼルターボ4WDを選んだほうがメリットは大きいが、街乗り中心という人にはマイルドハイブリッドのeTSIをオススメしたい。またボディサイズも全幅1850mm、全高1500mmと都市部に多い立体駐車場に対応しているのも理由のひとつだ。
相変わらずSUV人気は続いているが、NEXT SUVとなるとすれば、低重心による高い走行性能と広いラゲッジルームによる優れた積載性能を両立したステーションワゴンの人気が再燃する可能性は高いといえる。その際にこのパサートは中心車種となれる実力を備えている。












































