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軽自動車のエンジンを搭載したフォーミュラマシン!?1960〜1970年代に隆盛を極めたレースカテゴリー

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了(HARADA Ryo)

コンストラクター名はハヤシカーショップだった!

そんな与太話はともかく、シャシーに貼られたシリアルプレートには「形式:702B2、製造年月:72-1-31、車体番号:702-017、製作者:林」と刻印されていた。コンストラクター名もハヤシレーシングではなくハヤシカーショップとなっているのも新たな“発見”だった。

それはともかく、AであるかBであるかを問わず、702がこうしたイベントに顔を見せるのは非常に珍しいとのことで、自分自身も702が“走る”姿を見たのはこの日が初めてだった。そして主催者でもあるハヤシカーショップの林将一会長も

「(レストアが)完成し、イベントに出てくるんは初めてちゃうかな」

と顔を綻ばせていた。

この日は新たな出会いもあった。それは1971年式の東京技研F-Jと1972年式のアウグスタMkIIIの2台だ。もちろんその存在は知っていたが、現物にお目にかかるのはこの日が初めて。ともにこれまでにモータースポーツ専門誌で見かけたルックスとは異なり、特にアウグスタはEssoカラーではなく、どこかのイベントで展示されていたカラーリングを再現したものだとか。

あらためて、両車を設計した解良喜久雄さん(元トミーカイラ)や小野昌朗さんに当時のお話を聞きたいと思った次第。2回の走行セッションを終えた参加者は、鈴鹿サーキットのピット前に愛機を並べて記念写真に納まり、再会を期して解散していった。最後に、自らが手掛けた作品と一緒に記念写真に納まった林会長は、次回のFL festivalを秋に開催する予定に加えて、新たな仕掛けを考えていると漏らしていたが、FL大好き親爺ライターは、是非とも関わっていきたいと思った次第だ。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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