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中古車のタマ数が豊富で価格も安くレースマシンとして最適!ホンダ「N-ONE」が東北660ターボGPに初登場!

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Photo&report/東北660シリーズ大会事務局

JAF公認ワンメイクレースにも参戦できるホンダ「N-ONE」

2025年3月30日に福島県二本松市のエビスサーキット東コースで開催された、9シーズン目を迎えた東北660ターボGPの開幕戦。ATやCVTなど2ペダル車両を対象にした4クラスに、今までありそうでなかったホンダ「N-ONE」が初登場しました。初代のJG1型N-ONEに乗るドライバー、岩田侑也に話を聞きました。

コストを抑えて本格仕様へ

いわゆるトールワゴンに属する軽自動車ではあるものの、2014年から全国でワンメイクレースが開催されていたこともあって、ロールケージなどスポーツ走行に必要な部品は揃っている。それに加えて初代のJG1型はひと世代前のモデルなので、中古車のタマ数が豊富なうえ価格もリーズナブルだ。

ドライバーの岩田侑也によると

「中古パーツを使ったり作業をDIYでしたこともありますが、車両とアフターパーツの合計で60万円くらいです」

とか。しかも少し手直しすればワンメイクレースの車両規定にも適合し、東北660ターボGPだけじゃなくJAF公認レースも楽しめるという。ただしワンメイクのオーナーズカップは、戦闘力の均一化を図り改造範囲がかなり狭い。そこで今回はHKSのフラッシュエディターを使い、自らデータを書き換えてレースに臨んだそうだ。

ライバルはS660!パワー&トルクは同じでも違いはタービンにあり

開幕戦でライバルとなったのは同じS07Aエンジンを積むホンダ「S660」のCVT。重心の低さや重量など明らかに不利な要素も少なくないが、じつはN-ONEがアドバンテージを有している部分がある。それがタービンの大きさだ。カタログ値のパワーとトルクはいずれも64ps&10.6kgf·mと共通だが、タービンはN-ONEのほうが大きくブーストアップ時に差が出るようだ。

今回はデビュー戦ということもありS660に遅れを取ったが、タイヤの外径や足まわりなどのセッティングが熟成されれば、タイム差はもっと縮まり面白いバトルになりそうな予感がする。当然ながらワンメイクレースではECUの書き換えが不可なので、すぐに取り外せるようハーネスの取りまわしを工夫しているという。

サスペンションはタナベでスプリングレートはフロント12kg/リア13kg。組み合わせるタイヤはシバタイヤの200R、ホイールはレアな無限のM5の15インチだ。ブレーキ系はワンメイクレースの規定に合わせ、ローターが純正でパッドのみディクセルに交換。インテリアもワンメイクレースの規定に沿って作り込んでおり、無限の6点式ロールケージやブリッドのバケットシートを装着し、4点式シートベルトはHPIのFIA公認モデルをチョイスしている。

快適装備を残したままレース参戦が可能

ふたつのカテゴリーに参加できる本格的なレースカーでありながら、5ドアならではの高い利便性や豊富な積載量を兼ね備えているN-ONE。おまけにミッションはCVTなのでAT限定免許でOKだし、エアコンやパワステなど快適装備もすべて残している。普段は通勤や買い物といった日常の足として使い、週末はレース用の道具を積んでサーキットに。さらに旧型のJG1型なら前述したとおり製作コストも安く済む。

なおN-ONEには4WDやこのクラスとしては珍しい6速MTのグレードもあるが、ワンメイクレースに参加が認められているのはFFのCVTのみなので注意しよう。N-ONEを駆る岩田が登場したことにより、新しい風が吹きそうな東北660ターボGP。第2戦は2025年11月23日にエビスサーキット西コースで開催されるので、2ペダルのスポーツ走行に興味がある人は足を運んでみよう。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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