ファントム誕生100周年を祝う記念イベント開催
ロールス・ロイスは、2025年5月24日、イタリアのコモ湖畔で開催された「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ」で「ファントム ゴールドフィンガー」を一般公開しました。ファントム誕生100周年を祝福したワンオフ仕様は、どのような特徴があるのでしょうか?
映画『007/ゴールドフィンガー』にオマージュを捧げる1台
ロールス・ロイス・モーター・カーズは、同社の象徴的なモデル「ファントム」の誕生100周年を記念し、2025年5月24日、イタリアのコモ湖畔で開催されたコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステにて祝賀イベントを開催した。
このイベントにおいてロールス・ロイスは「ファントム ゴールドフィンガー」をグランド・ホテル敷地内「モザイク・ローン」にて披露。この唯一無二のモデルは、1964年公開の映画『007/ゴールドフィンガー』に敬意を表したものであり、007シリーズに登場する12台のロールス・ロイスのなかでも、とくに印象深い1台である。
このクルマは『007/ゴールドフィンガー』公開60周年にあたる2024年に発表されたもので、作中でオーリック・ゴールドフィンガーが所有していた1937年式の「ファントムIII セダンカ・デ・ヴィル」に着想を得て製作された。イベントでは、そのオリジナル車も展示。ファントム ゴールドフィンガーには、18金および24金のディテール、映画を想起させる演出要素、登場人物や舞台、テーマから着想を得た緻密なストーリーテリングが組み込まれている。
ファントムの進化を辿るアート作品が一堂に集結
さらにファントム100周年を記念し、そのデザインの進化を辿る8点のオリジナル・アートワークも展示された。これらの作品はグッドウッドのデザイナーにより創作され、各世代のファントムを当時の芸術様式で表現している。それぞれの背景には、ファントムが時代とともに築いてきた文化的影響力や多様な役割が、色濃く反映されている。
世界各国から訪れた来場者およびメディア関係者は、華やかなオープニング・パレードにも立ち会った。イタリア全土において文化とラグジュアリーの熱気が高まる2025年、本イベントでのファントム ゴールドフィンガーのデビューおよびファントム100周年の祝典は、ビスポークの芸術性と文化的意義の継承を鮮烈に示すものとなった。

AMWノミカタ
ロールス・ロイスは映画『007』シリーズに3回ほど登場するが、中でも1964年の初作品で登場したファントムIIIは大きな印象を与えたのではないだろうか。2024年に『007/ゴールドフィンガー』公開60周年を記念して、同じ名を受け継ぐ最新型ファントムで特別モデルのファントム エクステンデッド ゴールドフィンガーを製作したが、1964年当時のモデルと並べて一般に展示されるのは今回が初めてのことなのではないだろうか。写真を見るだけでロールス・ロイスはこのモデルに特別な想いがあることがわかる。
コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステは1929年から開催されている世界最古のコンクールで、歴史的なクルマだけではなく音楽やアートなどの「美」を楽しむ格調高いイベントである。ロールス・ロイスが誇る伝統の継承とビスポークの技術力、そして美の追求を示すには、これ以上にふさわしい舞台はなかったのではないだろうか。























































