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ロールス・ロイスの従業員などが募った約445万円を慈善団体に贈呈

投稿日:

TEXT: AMW  PHOTO: Rolls-Royce Motor Cars

  • アルディングボーン・トラストは、地域の企業や雇用主との強固な連携を築くことに重点を置いている団体
  • ハウス・チャリティの支援対象者は、ロールス・ロイス カリナンに乗車体験を通して楽しんだ
  • イングランド南部の緑豊かな一角にあるロールス・ロイスの本拠地
  • ロールス・ロイスは2024年度のハウス・チャリティとして選定された「アルディングボーン・トラスト」へ、従業員による募金2万3000ポンド(約445万円)の小切手を贈呈した

慈善団体に2万3000ポンドの小切手を贈呈

ロールス・ロイスは2024年度のハウス・チャリティとして選定された「アルディングボーン・トラスト」へ、従業員による募金2万3000ポンド(約445万円)の小切手を贈呈しました。感謝の気持ちとして、トラストの支援利用者は再生木材でロールス・ロイスの模型を製作した。2003年から続いているハウス・チャリティ活動とは?

チャリティ活動が地域との持続的なつながりを実現

ロールス・ロイス・モーターカーズは、2024年度のハウス・チャリティで選定された「アルディングボーン・トラスト」へ2万3000ポンド(約445万円)を超える小切手を贈呈した。これらの資金は、グッドウッドにあるロールス・ロイスの従業員による数多くの個人活動およびチームイベントによって集められたものである。

ロールス・ロイスのチームがアルディングボーン・トラストを訪問した際、支援対象者である知的障害や自閉症を持つ方々は「カリナン」に乗車する体験を楽しんだ。

同団体は、広い分野をカバーする慈善団体で職業訓練などの活動を展開している。そのなかで利用者は一部ロールス・ロイスから寄付された再生素材を使って木工技術を学んでいる。今回、ロールス・ロイスからの支援に対する感謝として、利用者が美しいモデルカーを設計・製作した。そのモデルカーは、グッドウッドのグローバル本社に展示される予定だ。

次なる支援先は認知症患者と向き合う現場

ロールス・ロイスの従業員によって集められた募金は、同団体が実施する自閉症、ダウン症、その他の知的障害を持つ成人への教育、訓練、専門的ケアを通じて、充実した人生の実現を支援するために活用される。アルディングボーン・トラストは、地域の企業や雇用主との連携を築くことに重点を置き、利用者が地域社会に積極的に貢献する機会を創出している。

2025年度のハウス・チャリティには、「セージ・ハウス」で活動する認知症支援団体が選ばれた。セージ・ハウスは、ロールス・ロイスの本社から程近いウェスト・サセックス州タンメアに位置し、認知症患者のための多様なサービスをひとつの拠点に集約して提供している。

AMWノミカタ

ロールス・ロイスのハウス・チャリティは、単なる企業ブランディングを超え、地域とのつながりを重視した持続可能な社会貢献活動として続けられている。この活動の素晴らしいところは従業員の意思で支援団体が決められ、従業員が積極的に資金調達を行う点である。その方法は単なる募金からチャリティマラソン大会の実施、チャリティバザー、ベイクセール(お菓子販売)、ラッフル(慈善福引)にも及ぶ。

そしてこれまでに子ども向けホスピスや大事な人を失った悲しみを心理的・社会的に支援する子ども向けグリーフサポート、病気の子どもとその家族の支援などを実施してきた。

このような活動は時流に則した会社のCSR活動の一環として、企業イメージ向上と従業員のエンゲージメント強化のために行われていると捉えられがちだが、この活動は20年以上も継続されていることからもロールス・ロイスが本気で、しかもいかに地元を愛しているかをうかがい知ることができる。地元経済や福祉の改善以上に人々に目に見えない安心という価値ももたらしているに違いない。

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