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フェラーリ本社のどこにでも入れて撮影も自由だった良き時代!1987年のマラネロ訪問記【クルマ昔噺】

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TEXT: 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)  PHOTO: 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)

  • F1をみんなで眺める。写っているのは当時ご一緒したモータージャーナリストの浅岡重輝さん
  • そんじょそこらのギフトショップとはわけが違うので、入らない方が良い
  • リアの足まわりだけが生産ラインを流れる
  • 奥左側で熱心にフェラーリ 328を見るのは当時オーナーでもあったモータージャーナリスト徳大寺有恒さん。隣は当時CG編集長の熊倉さん
  • 工場内は御覧のとおりかなり整然としている
  • 食事のために移動したランチルーム。置かれている皿とテーブルウェアが欲しかった
  • 道路を隔てた反対側のリストランテ・カバリーノ
  • 門の脇の事務所。止まっているランチア・テーマが時代を感じさせる
  • フェラーリ 328は御覧のようにラインで流れていた
  • フェラーリ本社の見学がフィアットの試乗会ツアーに組み込まれていた
  • ちゃんとF1マシンとの2ショットも撮影した

今も鮮烈な記憶として心に残っているフェラーリ訪問記

モータージャーナリストの中村孝仁氏が綴る過去の経験談を今に伝える連載。今回は1987年に訪れたフェラーリ本社の思い出を語っていただきます。当時はまだ並行輸入が盛んな時代で、フェラーリとの関わりが深くなった中村さん。そんな彼が語る、自由に撮影できた工場見学の様子や、F1ドライバーとの偶然の出会いは、クルマ好きにとってたまらない“生の証言”です。

フィアットの海外試乗会に行ったはずが…?

1980年代から2010年代にかけて、およそ30年間、極めて頻繁に海外取材へ赴いていた。まったくの個人でモーターショーを取材することもあれば、メーカーに招かれて現地に赴くこともあった。輸入車に関してはインポーターからの招待による試乗会も多かった。

そんなある日、とあるインポーターから、当時導入を計画していたフィアットのニューモデル海外試乗会に誘われた。正直、クルマ自体にはあまり関心がなかった(導入が不確定だったからだ)。しかし、そのスケジュールにフェラーリ本社訪問が含まれていたことを現地で知り、驚いた。

並行輸入の時代に、本物のフェラーリを知る

フェラーリについては1970年代、筆者がアルバイトをしていた並行輸入のインポーターで、散々乗り倒した経験があった。

当時はフェラーリが正規に日本に入ってくることは稀で、確かロイヤルモータースという会社が代理権を持ち、「365GTB/4 デイトナ」が1台だけ導入された記憶がある。しかしその後、並行輸入が解禁され、スーパーカーブームへと繋がる小規模なインポーターが雨後の筍のように現れた時代となる。

筆者が所属していた「ローデム・コーポレーション」(現在は存在しない)もそのひとつで、ドイツからクルマを輸入していた。そのような時代だから、中古並行のフェラーリが突如として日本市場に大量に出回ったのだ。

そんな背景があったため、フェラーリについては雑誌の受け売りではなく、リアルな体験として基礎知識を持っていた。それだけに、フェラーリ本社訪問がスケジュールに組み込まれていたことを知ったときは、正直小躍りした。

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