片側最大75mm拡大のVARIS製ワイドボディを装着
GRヤリスミーティングが行われた長野県飯田市のS-BIRDに、個性的なカスタムが施されたトヨタ「GRヤリス」が全国各地から数多く集結しました。そんな会場で他のクルマとは異なる一角がありました。わずか3台分だけ用意された、通常よりも幅広いスペースが存在した理由とは?
会場の一角に設けられたワイドボデ専用スペース…?
2025年4月12日にS-BIRDの広い駐車場を使ったミーティング会場の一角に、通常の駐車枠よりも広いスペースが3台分確保されていました。主催のスタッフにお話を聞くと、なんとワイドボディ専用スペースだそうです。つまり今回のミーティングには、3台のワイドボディカスタムがエントリーしているということになります。そんなスペースに最初にやってきたのが、今回紹介する、“陽気さん”の2022年式のGRヤリスRC。クルマから降りてきたばかりの彼に、お話を伺いました。
「このクルマは最初からカスタムする予定で購入しました。以前はヴィッツGRMNに乗っていましたが、普通のクルマではもう刺激が足りなくて(笑)。エアロは『神風ヤリス』と同様に、VARISのワイドボディキットを装着しています。フロントは75mm拡幅されています。もちろん、コインパーキングにはもう入れません(笑)」
タイムアタックのために生まれた本気のワイドボディキット
VARISの神風ボディキットは、筑波サーキットでのタイムアタックに使用した車両と同じエアロパーツで、全幅はフロントで片側プラス75mm、リアで片側プラス50mmと大幅に拡幅されています。前後のオーバーフェンダーはホイールアーチ内の空気を抜くために多数のスリットが入る構造で、カナードやサイドステップも含めて、空力と冷却を考慮した本物のエアロパーツであることが特徴です。
その他にも3Dプリンターを使ってダクトを追加したカーボンアディクトのカーボンボンネットや、ステーを自作したVORTEXのウイングなどを装着しています。ちなみにフロントスポイラーには、側面にカナードが備わるのですが、ボディから飛び出しているため、公道走行時は外しているとのことです。
ワイドボディに合わせた極太リム&ワイドタイヤ
足まわりはHKS製の車高調ですが、全幅が大きく変更となっているため、これに合わせたカスタムセッティングとなっているそうです。ブレーキはエンドレスの大径ローター&キャリパーのセット。ホイールはRAYSの「CE28N-plus」で、サイズは18×11J+15という極太リムに、さらに20mmのスペーサーを使用しているため、実質のオフセットはマイナス5ミリとなります。
タイヤはフロント295/30R18、リア315/30R18と、前後で異なるサイズのタイヤを履いているとのことです。前後タイヤで直径が異なることで回転差が発生してしまいますが、これはセンターデフのセッティングをすることでクリアしているそうです。
ちなみに前後ともにCUSCOのデフを装着し、競技用の4WDコンピューターを使用しています。さらにエイリアンテックのECUでリセッティングした結果、378psを発揮。
“陽気さん”曰く
「怖いくらい速い」
というこのクルマを楽しんでいるそうです。
















































