入札の勢いは止まらず落札予想価格の1.4倍に高騰
ジャッロ・モデナのボディカラーと、ブルー・スクーロのインテリアカラーの組み合わせ、そして当時F512Mにオプション設定されていたカーボンファイバー製のスポーツシートが備わっていることは、新車でデリバリーされた時から変わっていない。
それが、このモデルの特徴であり、2016年にフェラーリ・クラシケによっても証明されている。現在オドメーターに示されている数字は、わずか1万5066マイル(約2万4100km)。純正のオーナーズ・マニュアルや車載工具、カー・カバー、整備記録簿などが付属していることもプラス・ポイントだ。
RMサザビーズが、1995年式F512Mに掲げた予想落札価格は50万ドルから65万ドル(約7360万円〜9567万円)だった。しかし、実際に入札が始まると、このオークションは事前に誰も予想できなかった展開を見せることになる。65万ドルという予想落札価格の上限を超えてもなお入札の勢いは収まらず、最終的に91万2500ドル、約1億3430万円での落札という衝撃的なリザルトを記録したのだ。
このリザルトが今後、F512Mのみならず一連のテスタロッサ・シリーズのバリューに大きな影響を与えることは間違いないだろう。クラシック・フェラーリの価格高騰は、まだまだ衰えを知らない。
























































































































