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親子で蘇らせたシムカ「ラリー2」!アルカンタラシートは娘がリペアしてくれたお気に入り

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • 1972年式のシムカ・ラリー2で「ミルキーウェイ・ブルーアイランドラリー」に挑むのは、“はてな”さんと、娘さんの“ミーヤキャット”さんの親子組だ
  • シムカ ラリー2:ラリーの特徴とも言えるのが、前後のオーバーフェンダーだ。オーバーフェンダーは、マイナス頭のビスで車体に固定されている
  • シムカ ラリー2:ラリーの特徴とも言えるのが、前後のオーバーフェンダーだ。オーバーフェンダーは、マイナス頭のビスで車体に固定されている
  • シムカ ラリー2:エンジンフードにあるリアスポイラーには、熱を逃すための穴が設けられている。バンパーやライトベゼルなどのメッキ部分がブラックアウトされているのも、ラリーの特徴だ
  • シムカ ラリー2:“はてな”さんが入手した際についていたマフラーは爆音だったという。そのため、製作し直したマフラーはラリー3風のデザインだ
  • シムカ ラリー2:ナルディのステアリングへ変更し、空燃費計を追加装着している。それ以外はノーマルの状態を保ったコックピットだ
  • シムカ ラリー2:マフラーを新造したのをきっかけに、空燃費計を装着した。常にベストな状態を目視できる。“はてな”さんのシムカ ラリー2は1972年式
  • シムカ ラリー2:“はてな”さんの手元に来たとき、シートの表皮にはほつれがあった。娘の“ミーヤキャット”さんの手により、シートはアルカンターラ素材にダイヤモンドステッチが施され、素晴らしいでき栄えだ
  • シムカ ラリー2:“はてな”さんと娘さんの“ミーヤキャット”さんの親子組は、1972年式のシムカ・ラリー2で参加。タイムラリーだけに、大きな時計が付いたバッグで“ミーヤキャット”さんが笑いを誘う
  • シムカ ラリー2:長年、四国ヒストリックカーシーンを牽引してきた「ミルキーウェイ・ブルーアイランドラリー」も、ついにファイナルイベントを迎える。スタートする1972年式のシムカ ラリー2
  • シムカ ラリー2:瀬戸内海沿いのルートから四国中央部の山岳路を抜け、高知県へと向かう。1972年式のシムカ・ラリー2に乗る“はてな”さんと“ミーヤキャット”さんの親子組
  • シムカ ラリー2:何ヶ所かあるPCの開始を告げる案内だ。ここからがドライバーとコドライバーのコンビネーションの見せどころ。1972年式のシムカ ラリー2で参加している“はてな”さんと“ミーヤキャット”さんの親子組はいかに
  • シムカ ラリー2:太平洋を望む海岸線を走る1972年式のシムカ ラリー2。参加している“はてな”さんと“ミーヤキャット”さんの親子組にとって、折り返し地点である室戸岬は間もなくだ
  • シムカ ラリー2:バンパーやライトベゼル、ドアハンドル、ミラーといったメッキ部分がブラックアウトされているのもラリーの特徴だ

親子で蘇らせたシムカ ラリー2

大阪から「ミルキーウェイ・ブルーアイランドラリー(以下:ミルキーウェイ)」にエントリーしたシムカ「ラリー2」は、父と娘が一緒に取り組みリペア作業。機械的な整備は父が担当し、娘がシートの補修する二人三脚で、クルマは生き生きとした姿を取り戻しました。クラシックなフォルムと個性的な走りに魅せられたふたりのカーライフは、ただの趣味を超えて「親子の絆」を深める大切な時間となっています。

フルチューン・スーパーセブンから1930年代のクラシックカーへ

コマ図の指示に従い四国路を走破するミルキーウェイ。ヒストリックカーでのスカベンジャーラリーとして人気のイベントだ。スタート地点の今治市にあるタオル美術館には、早朝から参加車両が次々と駆けつけた。

そこに現れたのは、前後タイヤハウスが拡大され、メッキ部分がブラックアウトされた精悍な出で立ちが印象的なシムカ ラリー2。大阪府からエントリーの“はてな”さんと娘さんの“ミーヤキャット”さんの親子ペアだ。

自動車雑誌『Tipo』や漫画『GTロマン』の影響もあり、1999年から念願だったケータハム「スーパーセブン」を楽しみ始めた“はてな”さん。当時はインターネットが普及し始めた頃で、掲示板で知り合った仲間たちと、エンジンの脱着やオーバーホール、各部の整備を楽しんだ。

「今は自分のクルマやバイクは自分で直すことも楽しんでいますが、セブンは教科書でした」と“はてな”さん。

19年間のセブン生活では、国産のピストンやコンロッドでフルチューンのケントエンジンに仕上げるなど、教科書以上のメニューを経験したという。そして、ストリートではこれ以上やることがないということで、セブンは友人の手に渡った。

また、ドライビングスキルを磨くため、FJ1600のオスカーSK96を鈴鹿でのスポーツ走行枠で楽しんだ後、ポルシェ「911(930型)」を経て、現在も所有する1933年式モーガンスリーホイラーを8年前に手に入れ、ヒストリックカーの道へと進んだ。

運命的な出会いは北海道で見つけた1台

そして5年前、個人売買の仲介サイトに出ているシムカ ラリー2を見つける。

「最初、個人売買サイトで見つけていいなと思っているうちに売れてしまったんです。しばらくすると、それが専門店のホームページに掲載されていたので、何度か連絡をして北海道まで見に行きました」

実際に北の大地に足を運び現車確認。

「ほかにも問い合わせがある」

と言われ、出発する前には購入を決めていたそうだ。

「10数年前に雑誌でシムカ ラリー3の記事を見て、まずデザインが好きになり興味を持ったのですが、その時はセブンを維持するのに手一杯で見送ったことがありました。今回はチャンスを逃すことなく手に入れることができました」

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