深夜過ぎてもサーキットはテンション爆上がり
ドイツはミュンヘン在住のモータージャーナリスト・池ノ内みどりさんが、今年もベルギーで開催されたスパ24時間レースを訪れました。シケインでのマシンが撒き散らす小石の雨に耐え、ナイトフェスで賑わう深夜2時にサーキットを後にし、ホテルでの仮眠後迎えた朝、ブレックファストのときにもスマートフォンでリザルトをチェック。応援するグッドスマイルレーシングのゴールを祈る気持ちでサーキットに戻ってみると……。
グッドスマイルレーシングの快走を見届けての仮眠後、事態は一転
ホテルでシャワーを浴び仮眠して、すっかり陽が上がった頃にサーキットに戻りました。ゴールまではまだ暫く時間がありますので、メディアセンターのあるピットビルの屋上へ。ここは常設のレストランやショップのほか、イベントスペースもあります。
今回は初めてベルギー空軍のイベントコーナーを見掛けました。レース会場では数多くのレーシングシミュレーターゲームが設置されていて、昨今の人気アトラクションのひとつです。レーシングカーなんて非じゃない加速や飛行速度でしょうから、シミュレーターといえどもその体感は凄そうですよね。
徹夜組が過ごしたメディアセンターでは、空いているTVコンパウンドのなかで仮眠をしている人や、寝床として使用したであろう形跡がありました。私も以前、ここで寝ようと試みたのですが、とてつもなく煩わしくて眠ることができませんでした。
もうすぐゴール時間も近いな、と思いながらメディアセンターで終盤戦のレースを観戦していたのですが、思わず不安がよぎりました。グッドスマイルレーシングのメルセデスAMGがずっとピットインしたままなのです。
ピットへ行っても邪魔になるだけなので、なんとかトラブルを解決してコース復帰をして欲しいと願い続けていました。メルセデスAMGの広報女史に現状を伺うと、グッドスマイルレーシングのマシンがエンジンブローを起こし安全上の理由でリタイアという悲しい知らせを受けました。ゴールまであと少しだったのに……。

史上初3週連続欧州3大24時間レースの取材完走を祝しひとりで打ち上げ
レースはランボルギーニ・ウラカンGT3が、史上初の総合優勝を果たしました。歓声に沸く表彰式をパスし、私はグッドスマイルレーシングのピットへ向かい取材をさせて頂きました。
『今年こそは完走を!』という目標はまたお預けとなってしまいました。谷口信輝・片岡龍也・小林可夢偉という最高のドライバーラインアップで挑んだスパ。なんともあっけなく幕が閉じましたが、チーム全員が『このチャレンジは決してムダではなかった』とおっしゃっていたのが印象的でした。まだ来年のことはわからないそうですが、是非ともいつかこの過酷なレースを日本チーム、日本人ドライバーで勝ち抜いて欲しいと強く望んでいます。
一方、小高一斗・中山雄一選手らのメルセデスAMGは総合37位で、見事完走しました。
メディアセンターで開催されていた優勝記者会見を観て、渋滞が緩和された頃に、サーキット近郊の街・マルメディで一番おいしい、と地元在住の友人おススメのフライドポテトを買いに向かいました。レースも終わったので、大好きなコロッケに揚げソーセージも追加して豪勢な「ひとり打ち上げ」です。
体力的にもかなりしんどかったヨーロッパ三大24時間レースのゴールも無事に迎え、終わってしまえばどれも楽しい思い出です。この三大レースすべてに言えることは、いずれも24時間のフルスプリントレース。かつてのようにマシンの耐久性や燃費を考えて緩急をつけて走るのではなく、最近のマシンは耐久性にも優れており、スタートからゴールまでフルスロットルで走り続ける本当にタフなレースとなりました。
メディア関係者は夜に一旦ホテルに戻る事も可能ですが、チームスタッフは早々に撤収作業が待っていますので、本当にキツかったと思います。まして3週連続で寝不足続きの方も多かったようですしね。来年はまた通常通りに三大レースは少し間を空けての開催予定なので、ホッとしているのは私だけではないでしょう!








































