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三菱6代目「ギャラン」愛が止まらない!安住の地を確保するために倉庫までを購入した

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • 小林孝宏さんは取材時46歳。6代目ギャランが活躍していた当時はまだ小学生だった
  • フランス語で「勇ましい、華麗な」といった意味を持つ「GALANT」
  • コレクション・スタートのきっかけともいえるのがこのクタニレッドのVR-4
  • 視認性の良い大きな2眼メーター
  • 「VR-4 モンテカルロ」の特徴のひとつであるシースルータイプヘッドレスト
  • 2L直列4気筒DOHC16バルブ・インタークーラーターボの4G63型エンジンを搭載し、フルタイム4WDで駆動する
  • ウレタンステアリングにはMMCのロゴ。当時はMITSUBISHIではなくMMCを各所に使用していた
  • 大きな座面と肉厚なクッションのシート
  • 粉を吹きそうなほど劣化が進んでいるのは「VR-4 RS」。これを競技仕様にすることも思案中
  • 2DINのカーAVユニットのスペース。カーナビなどを入れず懐かしのアイテムのままの車両も多い
  • オートエアコンは、カバーが用意されており、エアコン操作パネルはすっきり
  • センターコンソールにコイン入れなど当時らしいアイテムも見られる
  • ボンネットは非常に重い
  • 「VR-4」は赤ヘッドだった
  • 保管状態によって外板の劣化は大きく異なってきている
  • 倉庫に移動させたことでこれ以上の劣化はとりあえず防ぐことができた
  • このギャランも製造から35年。ますますタマ数が少なくなっていく中、救出も急がねばならない
  • とりあえずこの倉庫があれば、ということで外板補修はこれから手を入れていくことになる
  • 倉庫の片隅にある段ボールの山はストックパーツ。オークションサイトなどで見つけては購入を重ねてきた結果がこれだ(そのすべてということではない)
  • オーガニックフォルムと呼ばれるS字断面のサイドビューもこの6代目の特徴
  • ギャランのアイコン的な造形であり、この6代目でも特徴的な逆スラントノーズ
  • ギャランがきっちりと並んでいる姿はじつに壮観。GWはこの倉庫で仲間を呼んでBBQ。いずれプロジェクターの映写用スクリーンを設置してWRCを走るギャランの映像を流したいとも
  • つい最近入手した「ギャランAMG」の前期モデルはAMWで紹介したこともある車両。筆者が手放し、それを小林さんが受け継いだ
  • 最初に所有した「ギャランAMG」の後期。今回コレクションの増車で「AMG」の2台持ちとなった
  • 「AMG」専用ホイール。右が後期、左が前期のモデルとなる
  • 希少な「VR-4モンテカルロ」が2台ある。それだけを見ても変態レベル
  • VR-4の特別限定仕様車「MONTE CARLO(モンテカルロ)」。もちろんその名の由来はモンテカルロラリーから。専用色オニキスブラックのボディサイドには専用デカール
  • チルトアップ機構付電動スライドガラスサンルーフ、15インチアルミホイール、リアVCUタイプLSDなどを装備する「VR-4 モンテカルロ」
  • 倉庫には水まわりがあって、事務所として使用していた間仕切りしていたスペースも残されている。まだ5~6台は置けそう
  • もともと商品ストック用の倉庫だったものを購入。故障しているがフォークリフトもおまけについてきた、という

36年8世代の歴史を持つギャランのなかから6代目だけを集める

三菱自動車工業が製造・販売していた「ギャラン」は、36年間という歴史をもつモデルです。1969年に初代となる「コルトギャラン」が登場し、2005年に8代目モデルで生産を終了。その後も2007年には7代目ランサーに「ギャランフォルティス」という名称が与えられ、ギャランの名が一時的に復活したこともありました。そんな長い歴史を持つギャランのなかで、筆者がとくに印象深いのが6代目ギャラン(E30系)です。今回はその6代目を愛する小林孝宏さんが手に入れたという、ギャランたちの“安住の地”を訪ねました。

父親から速くてすごいクルマと刷り込まれた小学生が今や……

6代目ギャラン(E30系)は、三菱車として初めて「日本カー・オブ・ザ・イヤー(1987年)」を受賞したモデルです。さらに、トップグレードの「VR-4」は1988年に「グッドデザイン賞」を受賞。WRC(世界ラリー選手権)においても活躍を見せるなど、モータースポーツの世界でも輝かしい実績を残しました。

小林さんがギャランと出会ったのは小学生の頃。父親が購入した1.8LのDOHCエンジンを搭載した「ギャラン1.8 MUエクストラ」がきっかけでした。ちょうど同じタイミングでWRC1000湖ラリーでギャランVR-4(ミカエル・エリクソン/クラエス・ビルスタム組)が優勝。

「ギャランはすごい、速い」という印象が強く刷り込まれたといいます。テレビで放送されたラリー映像を楽しみに待つ日々を過ごし、自宅のクルマと同型の車両が世界で活躍することに、小学生ながらに興奮していたそうです。

競技車からコレクションへ!希少モデル収集が加速

その後、小林さんは免許を取得し、初めての愛車として父親のギャランを引き継ぎました。社会人になってからもギャランへの愛着は続き、ついに自身の「ギャランVR-4」を購入。この頃に出会ったラリー関係者の影響もあり、自動車競技の世界へ。ダートラにも参戦するようになりました。

しかし、最初のギャランVR-4は丸和オートランド那須で横転し廃車。その後は競技車をランエボに替えましたが、日常の足として再びギャランVR-4を購入しました。しかしこの個体も、弟に貸した際に事故で廃車となってしまったのです。

そんな状況下で見つけたのが、希少な「クタニレッド」のVR-4。ギャランにこの色が設定されていましたが、VR-4では極めて珍しい個体です。勢いで購入し、その後は「ギャランAMG」や「ギャランVR-4 RS」、「ギャランVR-4 モンテカルロ」なども入手。競技ベースモデルや希少モデルを次々と増車していきました。

車両はあちこちの駐車場に点在させて保管していましたが、1度だけ保管場所を失い、泣く泣く手放した車両もあるといいます。それが大きな後悔となり

「もう2度と手放さない」

と誓い、今回の倉庫購入に至ったというわけです。

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