終活に向けて購入したのはレアな限定モデル
1990年代初頭にわずか300台だけ生産された、アルファ ロメオ「RZ」。直線的で大胆なデザインから「怪物」とも呼ばれたSZの血を引く、希少なオープンモデルです。そんなRZを2025年3月に愛車として迎え入れたのが、大和田裕さん。終活という人生の節目を意識しながら、初めて購入したオープンカーだそうです。
エキゾチックカーは所有してきたがオープンボディは初めて
ザガートがデザインしたコンセプトモデルの流れを汲んで1980年代後半に登場した、アルファ ロメオSZ(スプリント・ザガート)。最終的なデザイン案はザガートではなくフィアット主導となった。その特徴的な直線的で分厚いエクステリアデザインから「イル・モストロ(怪物)」とも呼ばれた。フロアや2959cc V型6気筒エンジンなどはアルファ ロメオ75と同様のものが採用されている。
このSZの生産終了後に限定販売されたのが、オープンモデルのRZ(ロードスター・ザガート)だ。エンジンなどはSZと同様だが、オープン化に向けてボディにはさまざまな変更が加えられていた。
大和田裕さんは、そのような1992年式アルファ ロメオRZを2025年3月に購入してイベントに参加していた。
じつは大和田さんは、これまでにイタリアのエキゾチックカーの所有歴があり、現在も所有している。少し毛色の違うアルファ ロメオ RZを、なぜ愛車に加えることにしたのだろうか。
「RZは台数が少ないし(限定で生産台数は300台以下)、今までオープンカーに乗ったことがなかったんで、終活に向けてちょっと乗ってみましょうということで。それで信頼できる人にお願いして、走行距離が1万4000kmちょっとのこのクルマを買いました。まだ500kmくらいしか乗っていないですが、真夏は乗りたくないクルマですね。幌を閉めてエアコンをつければ、何とか乗れる感じですけどね。エンジンがSOHCのV6でギヤ比が国産車と違ってハイギヤードなんで、普通の道だったら3速ぐらいまでしか使えないですね。2000rpmぐらいでもう60〜70km/h出るから」
旧いクルマはノーマルで乗っているのがイチバン
購入してからまだ間もないため、とくにトラブルはない。好きなポイントはショートホイールベースとライト周り、アルファらしいグリルデザインだとか。基本的にクルマはノーマルで乗る。RZもタイミングベルトなどの保守整備以外はノーマルが保たれているが、今後なにかリフレッシュなどの予定はあるのだろうか。
「アルファは初めてでエンジンはもちろんノーマルですが、タイミングベルトだけは交換してくれと。前にエボ(ランチア・デルタ)で、もう痛い目にあっているんで。旧いクルマほどノーマルじゃなくちゃダメだということで、メンテナンス以外はとくに何かする予定はありませんね」




























































