基礎練習で学んだことをサーキット走行で実践
これまでの1日開催では、低速域で技術を学べる会場を使って、スポーツドライビングに必要な、停まる、曲がる、走るといった基礎練習を中心にレクチャーしてきた。今回は2日間の開催(2回目)だったので、1日目は基礎練習、2日目にオートポリスのコースを走行して、高速域でそれまで学んだことを復習した。
坂本さんを含む13名の参加者は60分と30分の合計90分、小山選手からのアドバイスを活かして、それぞれの目標をもってコースを走行。タイム計測をはじめ、小山選手が運転する車両の同乗体験も実施されたことで、参加者にとっては有意義な時間だったに違いない。
「小山さんは、練習の意味や目的を明確に伝え、それを目の前で実践してくれます。そのおかげで、私たちが超えることができなかった(ドライビングの)壁の理由が何だったのか? それがはっきりわかるようになりました。最初に教わった、“速く走らようと意識するのではなく、クルマを正しく走らせることが速さにもつながります”という言葉に、私は感動しました。当たり前のことかもしれないけれども、とても貴重なアドバイスでした。小山さんはニュルブルクリンクの耐久レースでの活躍でも分かるように、今まで以上に世界に羽ばたくドライバーさんですから、ますますお忙しくなるでしょう。そのため、今後もこのスクールが継続できるかどうかは分かりません。それだけに、この時間を共有できた今年の2日間は、とても貴重なものになりそうです」と坂上代表は語る。

チューニングショップの代表である前に、サーキットでスポーツドライビングを楽しむユーザーのひとりでもある坂本代表の言葉に、トップドライバーに技術を直接教わるその魅力が溢れていた。そして、それを体験したユーザーの口コミにより、小山選手が講師を務めるスクールは、九州で知る人ぞ知る存在となっていたのだ。































































