英国181台のみ!整備記録がしっかりと残った魅力的なモデル
流れるようなロングノーズと端正なプロポーションで、いまも多くのファンを惹きつけるBMWの名クーペがあります。それがE24型6シリーズです。このモデルの1980年代後半に登場した特別仕様車が、英国のオークションで予想を大きく超える価格で落札され、注目を集めました。車両のあらましとオークション結果についてお伝えします。
1970年代に誕生したBMWのフラッグシップ・クーペ
いつの時代も2ドア・クーペというボディスタイルは、カー・マニアの目を魅了してやまない存在だった。これまでの歴史のなかで、どれだけ美しい2ドア・クーペが登場したのかは、そのすべてを紹介することなどもちろん不可能な話である。だがそのなかで、かつて「世界でもっとも美しい2ドア・クーペ」と評された1台のモデルがあった。ここで紹介するBMWのE24型「6シリーズ」がそれだ。
E24型6シリーズ、すなわち初代6シリーズは1976年に、それまでの「3.0CS」の後継モデルとして誕生した。そのファーストモデルとなったのは「630CS」と「633CSi」の両車だったが、それは当時BMWの2ドア・クーペとしてはフラッグシップの役を担うモデルだった。デビュー時にまず世界を圧倒したのは、もちろんその美しさ。それは現代の目で見ても十分に魅力的なフォルムに映る。
このような事情もあってか、E24型6シリーズは世界のオークション・シーンでも常にファンからの人気を集めている。今回アイコニック・オークショネアズがロンドンで開催したNECクラシック・モーターショー・オークションに出品したのは、1989年式の「635CSi・ハイライン・モータースポーツ・エディション」。まずはこのモデルに至るまでの、635CSiのヒストリーを簡単に振り返っておくことにしよう。
スポーツ性を高めた635CSiでSOHC最強エンジン搭載
E24型6シリーズのラインナップに635CSiが追加設定されたのは1978年のことだった。同シリーズでは最大排気量となる3453ccの直列6気筒SOHCエンジン(M90型)を218psの最高出力で搭載した635CSiは、その運動性能の高さからスポーツ志向の強いカスタマーに高い人気を博し、1982年にはさらにサスペンションなどに大幅な変更を加えたほか、エンジンを新たに3430ccの直列6気筒SOHC(M30B34型)としたマイナーチェンジモデルをリリース。最高出力の218psはそれまでのM90型から変化はなかったが、最大トルクは若干強化され、実用域での扱いやすさを高めている。
1987年には、再びエンジンを同じ3430cc直列6気筒SOHCながら、先にE32型7シリーズに搭載された、最新のDME(デジタル・モーター・エレクトロニクス)を採用した220ps仕様の「M30B35」型にスイッチ。今回出品された1989年式の635CSiはその最終年式にあたる。




































































































































