大切にされてきたW124型Eクラスのオーナー車30台が集結
2025年12月6日、メルセデス・ベンツW124(初代Eクラス)シリーズのオーナーズクラブ「W124CLUB JAPAN」主催の全国オフ会が、愛知県長久手市のトヨタ博物館で開催されました。冬季としては比較的暖かい気温にも恵まれ、全国各地から集まったEクラスのオーナーたちが、博物館のミーティングスペースで情報交換など内容の濃い時間を過ごしました。
「最後のオーバークオリティ」と呼ばれる理由
W124とは1984年にデビューした初代Eクラスの型式名で、124の前につくアルファベットのWはセダン、Cはクーペ、Aはカブリオレ、Sはステーションワゴンとボディタイプによって変わる。しかし日本に輸入されたのはセダンが大多数だったためか初代Eクラスを総称で「W124」と呼ぶことが多い。堅牢に感じるボディ構造、質実剛健な設計思想や、走行100万kmオーバーをも難なくこなしてしまう耐久性など、「最後のオーバークオリティ」なメルセデスとして日本のみならず世界中にこのクルマを愛用する愛好家が多い。きちんと整備していれば、現在の交通事情でも普段使いできる「ネオクラシック」のお手本のようなモデルである。
「W124 CLUB JAPAN」はそんな初代Eクラスを愛するオーナー同士の交流と、次世代へこのクルマを継承してもらう目的で活動する会員およそ540名を誇る全国規模のクラブだ。今回の全国オフ会は4回目で、トヨタ博物館での開催は3回目となる。そのためクラブのイベント運営もしっかりしていて、ボディカラー、ボディスタイルごとにテキパキと誘導していた。
12月6日という日付が選ばれたのは、「124」という型式番号に併せて、クラブではその文字並びに一番近い日の土日をオフ会の日として設定しているそうだ。会場としてトヨタ博物館を選んだのは、自動車文化において由緒ある施設であると同時に、東日本、西日本の双方からアクセスしやすい位置にあり、博物館側の理解と協力も得られることから、クラブイベントを開催するには理想的な環境が整えられている。
当日の参加台数は、セダン13台、カブリオレ2台、ステーションワゴン15台の合計30台だった。ボディカラーも新車当時街に溢れていた「ブルーブラック」というガンメタっぽいボディカラーだけでなく、「トルマリングリーン」の緑系や、「インペリアルレッド」の赤系などの多岐にわたる。まさに124というひとつの車両コードのなかに存在する奥深い世界観が感じられる光景が広がっていた。会場ではプロカメラマンによるオーナーさんとクルマの2ショットが全車撮影され、オーナーのこだわりが詰まった相棒との記録が丁寧にされていた。
長く乗り続けるためのリアルな情報共有
ランチタイムには、メルセデス・ベンツ日本認定部品商である欧州車補修パーツ専門店「speed japan」代表・北村竜也氏によるトークショーを開催。W124を取り巻く現在のパーツ供給事情や、今後も長く調子の良い状態を維持するための考え方や向き合い方について語られ、参加者にとって実践的かつ、ヒントを与えてもらえる内容になっていた。
食後は、トヨタ博物館の館内を自由見学。「What’s JDM? 世界が熱中する’80-’90年代の日本車」が開催されていたため、当時街中を走る日本車と124シリーズのことを語り合ういいきっかけになり、盛り上がっていたようだ。クルマを介した自然な交流がイベントの締めくくりとなった。W124が誕生から40年以上を経ても、現代で多くの愛好家がいる理由がオーナーとクルマを通じて体感できる1日となっていた。






















































