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落札額14億円超え! 伝説の「エンツォ・フェラーリ」がオークションで叩きだした驚愕の価格

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 2026 Courtesy of RM Sotheby's

スペチアーレモデルの高騰市場はここまで来た? 世界に498台の跳ね馬に驚きのハンマープライス

フェラーリでは当初、エンツォの生産台数を399台に制限する方針を打ち出していたが、圧倒的な顧客需要に応ずるかたちで、最終的には498台を製造。それでもなお限定生産を維持し、卓越したエンジニアリングに見合う希少性を確保した。

今回のRMサザビーズ「ARIZONA 2026」オークションに出品されたのは、シャーシ番号順でおよそ40台目に製造された初期生産車両。これまで、わずか3名が記録された所有者による使用と長期保管を経て、見事に保存された逸品と言えよう。

シャーシNo.#128797は、2003年10月にマラネッロ本社工場からラインオフし、ボディカラーは「ロッソ・コルサ」、内装は「ネロ(黒)」革に「ロッソ(赤)」革のシートインサートが施されている。米国マーケット向け仕様として製作されたこの個体は、フロリダのコレクターに新車として納車されたが、所有期間は短期間に留まる。その後、同州在住の別の愛好家が2代目オーナーとして所有。さらに2009年1月、走行距離わずか429マイル(約690km)の状態でテキサスの個人コレクターに売却。それ以降は、厳重な保管下で時折走行されるのみの状態が続いていた。

今回のオークション出品者でもある現オーナーは、2022年に純正エンツォ用3点式ラゲッジセットを新たに入手し、車両に添付して販売することとしていた。また今回の出品に先立ち、ニューポートビーチのフェラーリ正規サービスで包括的な整備を実施。長年の使用頻度の低いままで長期保管を経たエンツォの徹底的な再生には一切の費用を惜しまなかったようで、完全な走行状態への復帰を果たした。

今回、アリゾナのRMサザビーズ北米本社では

「現時点で、わずか746マイル(約1120km)という驚異的な低走行距離を示すこの美しいエンツォは、間違いなく現存するなかでもっとも走行距離の少ない個体の一つであり、重要なフェラーリや現代のハイパーカーのコレクションを強力に補完する存在となるでしょう」

と公式オークションカタログでアピール。あわせて、500万ドル〜600万ドル(邦貨換算約7億8390万円〜9億4065万円)のエスティメート(推定落札価格)を設定した。

そして1月25日に迎えた競売では、エスティメート上限を50%以上も上回る930万ドル、現在の為替レートで日本円に換算すれば約14億4580万円という、近年におけるこのモデルの高騰相場を知る者であっても驚嘆を禁じえないほどの超高額の落札に、競売人の掌中のハンマーが鳴らされることになったのである。

※為替レートは1ドル=156円(2026年2月9日時点)で換算

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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