ノマドにフロント4リンク+リア5リンク!?
世界初の足まわりがオフロード性能を極めた
今、もっとも熱いSUVとも言えるジムニーノマド。大阪オートメッセ2026の会場にも個性豊かなノマドが所狭しと展示され、今年の主役の一台であることを実感させてくれました。そんな百花繚乱のノマドの中で、圧倒的な異彩を放っていたのが徳島のジムニー専門店・アウトクラスカーズが製作した「マウンテンクローラー」。フロントを4リンク化、リアを5リンク化という世界初の組み合わせを採用し、ファッション化が進むジムニー文化に逆行してオフロードの原点を追求した一台に仕立てられていました。その衝撃的な足まわりの全貌を、クルマ好きなら誰でも理解できるように解説していきます。
徳島発ジムニーノマドの原点回帰はナニが違う?
異彩を放った「マウンテンクローラー」の正体!
今、もっとも旬な5ドアのジムニー、ノマド。大阪オートメッセ2026の会場にも、個性豊かなノマドがあちらこちらに展示されており、今年の主役のひとりであることを強く実感させてくれた。
そんなノマドたちの中で、明らかに異彩を放っていたのが徳島のジムニー専門店、アウトクラスカーズが製作したノマドだ。ゴツゴツしてタフなエクステリアにも目を奪われたが、何度ものぞき込んでしまったのはその衝撃的な足まわりだった。
「マウンテンクローラー」と名付けられたこのノマドのコンセプトはシンプルだ。「今のジムニーはファッション志向が強め。しかし本来ジムニーは、どんな過酷な道でも余裕しゃくしゃくで走破できるオフロード性能が魅力。その原点に回帰するための足まわりを追求したのがこのノマドだ」というのがアウトクラスカーズの狙いである。では、具体的に何がどう変わっているのか。専門的になりすぎないよう、普通のクルマ好きにも理解できるように解説していこう。

前後リジットアクスル式純正3リンクがベース
アウトクラスカーズがサスを進化させた理由
まず前提として、ノマドの純正足まわりは前後ともにリジッドアクスル式サスペンションを採用している。リアはトレーリングアーム2本とラテラルロッド1本を用いた3リンク式だ。3リンクはオフロード性能を高めるのに最適な構造で耐久性も優秀。つまり純正の時点で、すでに十分に走れる足になっているのがノマドの強みである。
これをアウトクラスカーズは、まずフロントを石塚エンジニアリングの協力のもと4リンク化した。4リンクは路面の凹凸に対して安定した接地性を保てる構造で、路面の形状に合わせてよくねじれ、ストロークを稼ぐことができる。ラテラルの曲げ加工やあらゆる箇所への溶接処理を駆使し、理想の足まわりを実現した。

次にリアについて。前後ともに4リンクにすると、ねじれすぎてふにゃふにゃになり、まともに走ることができない。そこでリアは、接地性やアライメントを保持しながら直進性やコーナリングにもメリットが出る5リンク化を選択した。このフロント4リンク+リア5リンクという組み合わせによって、オフロードやロックセクションでもしっかりと路面をつかんでストロークする力と、街中での扱いやすさ・快適な走りのポテンシャルとを高い次元で両立している。

走りを極めるFOX製10インチロングショック
真似のできない世界初ノマドはキット化計画中
搭載するショックアブソーバーはFOXの10インチロングショック。そのアッパーはエンジンルーム内やリアのラゲッジフロアを突き抜けるほどのサイズで、干渉する部分はすべて切除し、足りない部分はすべてワンオフで製作するというアプローチだ。これは誰でもできることではない。

アウトクラスカーズのジムニーへの深い愛情と高い技術力、そして大胆な発想力が生み出した、まさに世界初の4&5リンクノマドと呼べる一台だ。なお、この足まわりは今後のキット化も計画中とのこと。走りを極めたいノマドオーナーは、続報を楽しみに待とう。


































