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マラネロ初のワンメイク用コンペティツィオーネに安すぎるビット!? フェラーリ「360チャレンジ」に下された意外な価値…

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 2026 Courtesy of RM Sotheby's  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

新車時から四半世紀に渡り希少なワンオーナー車

フェラーリ 360チャレンジの総生産台数は300台未満と見込まれている。今回「PARIS 2026」オークションに出品された個体は、新車時から2025年まで四半世紀にわたり単一のオーナーに所有され続けたワンオーナー車だ。

現役時代はスプリント形式のチャレンジレースに出場し、その後はサーキットイベントで走る程度であった。そのため、現在も走行距離にふさわしい極上のコンディションが保たれている。今回の出品にあたり、厳選されたドキュメントを収めたレザー製純正フォリオも付属した。

オークションカタログには興味深い解説が記されている。ル・マン・クラシックを主催する「ピーターオート」社が、2026年シーズンからサーキットイベントに新カテゴリーを設けるという。そこでは「348以降のフェラーリ・チャレンジ参加車が歓迎される」と明記されているのだ。

欧州で開催される「トラックデイ」での走行はもちろん、「ル・マン・クラシック」を含む数多くのレースへの出場資格を有する理想的な参戦車両である。

サーキット専用車量と公道を走れる「チャレンジストラダーレ」との価格差は想像以上に大きい!

オークショネアが設定したエスティメート(推定落札価格)は、8万〜12万ユーロ(邦貨換算約1304万〜約1956万円)であった。

1月28日、ルーヴル宮殿に併設された「サル・デュ・カルーゼル」で競売が行われた。結果はエスティメート上限を大きく上回る13万2250ユーロ。日本円に換算して約2155万円でハンマーが落とされた。

この落札価格は、F1マチック仕様の360モデナの相場と比べれば高価だ。しかし、公道走行がデフォルトでサーキットも走れるフェラーリ 360チャレンジストラダーレは、おおむね20万ユーロ(邦貨換算約3260万円)超、時には30万ユーロ(邦貨換算約4890万円)超で取引されている。

現在のモダンエキゾチック市場では、フェラーリの「限定スペチアーレ(特別モデル)」に注目が集まっています。360チャレンジストラダーレ、430スクーデリア、458スペチアーレといった系譜の始祖として、360チャレンジストラダーレは「ブルーチップ(優良株)」扱いされている。つまり360チャレンジは公道走行を前提としない純粋なレース用車両(チャレンジ・シリーズ参戦用)であるため、イージーに公道走行できるチャレンジストラダーレのほうに人気が集まることは、現在のクラシックカー市場における紛れもない事実なのだ。

※為替レートは1ユーロ=163円(2026年3月24日時点)で換算

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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