「バリ伝」マシンを実車の3Dスキャンで忠実に再現した1/12スケールモデル、ホンダ「CB750F 巨摩 郡」
1980年代のバイクブームを牽引した漫画の金字塔『バリバリ伝説』。主人公・巨摩 郡の愛車であるホンダ「CB750F」が、オートアート社製1/12スケール精密完成品モデルとなって登場した。国産絶版バイク専門店「ウエマツ」協力のもと実車を3Dスキャンして造形した講談社公認商品で、価格は2万7500円(税込)。現在はCAMSHOP.JPなどのオンラインショップで展開されている。
1980年代のバイクブームを牽引した『バリバリ伝説』とホンダ「CB750F」が今も愛される理由
『バリバリ伝説』は、漫画家・しげの秀一が「週刊少年マガジン」(講談社)で連載したバイク漫画の金字塔だ。主人公の巨摩 郡が高校生ライダーとして公道を駆け抜け、やがてレーサーへと成長していく物語は、リアルな走行描写と熱い人間ドラマで多くのバイクファンを魅了した。
その物語の序盤を象徴する巨摩 郡の愛機がホンダ「CB750F」である。1979年6月に発売されたホンダ「CB750F」(型式:RC04)は、748ccの空冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブエンジンを搭載し、最高出力68馬力を誇るスポーツモデルだ。4本の排気管を2本に集合させた「4into2集合マフラー」、低く短いセパレートハンドル、フロントダブルディスクを含むトリプルディスクブレーキなど、当時最先端の装備を惜しみなく投入した「走りに徹した」一台として登場した。
1980年代のバイクブームが追い風となり、ホンダ「CB750F」はライダーたちにとっての「憧れのナナハン(750cc)」として多くの若者の心に刻まれた。物語のなかで主人公の巨摩 郡が駆るホンダ「CB750F」の活躍は、いまなお名シーンとして語り継がれ、作品とバイクが一体となって80年代のバイク文化を象徴し続けている。
オートアート社が実車を3Dスキャンしコミック作品の世界観を余すことなく立体化、「グンヘル」も付属
今回オートアート社が製品化したホンダ「CB750F 巨摩 郡」は、単なるキャラクターグッズとは一線を画す本格スケールモデルだ。取材・資料収集にあたっては、国産絶版バイク専門店として知られる「ウエマツ」の協力のもと、『バリバリ伝説』仕様に組まれた実車を3Dスキャニングし、多角度からの写真撮影も行っている。その3Dデータをベースに、実車パーツやチューニングパーツの情報、さらに膨大なコミックの設定資料を照合・検証しながらブラッシュアップを重ねた。
成形素材には、オートアート社が特許を取得した独自製法「オートアート・コンポジットダイキャストモデル」を採用している。外装パーツ(カウルやボディパーツ)にはABS樹脂を、フレームやスイングアームにはダイキャスト(亜鉛合金)を使い分けることで、シャープなボディラインと高い剛性感・重量感を両立させた。
各部の作り込みも見どころが多い。ボディカラーには美しいキャンディレッドを採用し、グラデーションストライプを忠実に再現している。バックミラーは3パーツ構成で立体感を出し、ライトやウィンカーのレンズカットもリアルに仕上げている。サスペンションとバックステップは実際に可動し、アルミ製「コムスターホイール(裏コムスター仕様)」にはタイヤパターンまで再現されている。ブレーキディスクはヘアライン仕上げの金属製パーツを奢り、細部へのこだわりは徹底している。
そのほか、フロントスタビライザー、オイルクーラー、「モリワキ」集合管(マフラー)、サイドスタンド(可動式)、質感を再現したレザーシート、コミック仕様のブランクナンバープレートも完備する。さらに、同スケールの「グンヘル」ヘルメットが付属し、バイザーまで可動するという徹底ぶりだ。本モデルは講談社の公式ライセンスを取得した商品であり、作品の世界観を余すことなく立体化している。
東京モーターサイクルショー2026でも話題を集めた精巧なディテール
本モデルは東京モーターサイクルショー2026(東京ビッグサイト、2026年3月27〜29日)においてCAMSHOP.JPブース(西1-28)で展示された。会場では多くのバイクファンやモデルコレクターの注目を集め、大きな反響を呼んだ。
CAMSHOP.JP(キャムショップ)は、株式会社フェイス(石川県白山市)が運営するノリモノ雑貨専門ブランドで、各自動車メーカーの公式ライセンスを取得した限定グッズを展開している。バイク漫画に青春を捧げた世代にとっては「記憶のなかの名マシン」が目の前に現れる感覚であり、精密モデルのコレクターにとっても見逃せない一台となっている。




















































