クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 聖地ミウラ牧場へ! ランボルギーニ「ミウラ」車名の由来を「ミウラ」に乗ってたどる旅【ミウラ生誕60周年_11】
CLASSIC
share:

聖地ミウラ牧場へ! ランボルギーニ「ミウラ」車名の由来を「ミウラ」に乗ってたどる旅【ミウラ生誕60周年_11】

投稿日:

TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: Automobili Lamborghini S.p.A.  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • ミウラSVを囲んで記念撮影をするイベント参加者。ミウラ生誕50周年を祝した伝説のツアーは、10年が経ったいまでも忘れられない
  • ミウラ牧場の邸宅内に飾られた、闘牛の剥製。1842年の牧場設立以来、闘牛史に残る勇敢な「ファイティング・ブル(猛牛)」を次々に誕生させてきた車名のルーツである
  • 歴史的なミウラ牧場の邸宅前に佇むP400ミウラSV。1960年代にフェルッチオがドン・エドゥアルド・ミウラと交わした信頼関係が、前代未聞のスーパースポーツを生んだ
  • スペインのパティオのような場所で、熱心に説明に聞き入るツアー参加者たち。誰もがミウラSVのステアリングを握ることを希望していた
  • イベント参加者に示された、ミウラ牛をモチーフにした歴史的なポスター。車名のルーツへの聖地巡礼「Back To The Name」の期待が膨らむ
  • ミウラ牛を愛した当主たちの歴史を刻む、邸宅内のリビングルーム。かつてカタログやオフィシャルフォトに見る歴史的な雰囲気が、いまも留まっている
  • ゲートの向こうに見えるミウラ牛。ミウラ牧場の猛牛とランボルギーニのスーパースポーツ、最強の存在同士が車名で結ばれた
  • パラドール・デ・カルモナの古城ホテルで、感無量のディナーを共にする参加者たち。お互いの「最強のスーパースポーツ」への情熱を共有した
  • 木の柵の向こうに見えるミウラ牧場の猛牛たち。おうし座生まれのフェルッチオが、この地で猛牛に感銘を受け、猛牛エンブレムとミウラの名を選んだ理由がここにある
  • 伝説の「MIURA」ゲート。山崎さんが自らの手でドライブしてきたP400ミウラSV(S/N 5092)が、木製のゲートを通り抜けて聖地へと到着した瞬間だ
  • 最新世代のランボルギーニ製スーパースポーツ。黄色、オレンジ、青とアヴェンタドールやウラカンが列をなし、マドリードから聖地までを快適なGT(グラン・ツーリスモ)として駆け抜けた
  • 「MIURA」のゲートを前に伫むミウラSVと山崎さん。 Back To The Nameの目的が達成された。感無量という言葉はこの瞬間のためにある

車名の由来となったスペインの聖地「ミウラ牧場」へ! 伝説の名車でたどるルーツの旅

ランボルギーニを象徴する伝説のスーパースポーツカーが「ミウラ」です。その生誕50周年と、創業者フェルッチオ ランボルギーニの生誕100周年が重なった2016年に開催された記念イベントから、早くも10年が経ちました。今回は、スペインの首都マドリードから、車名の由来となった聖地「ミウラ牧場」を目指した特別なツーリングイベント「Back To The Name」の模様を、当時の記憶とともに振り返ります。名車が生まれた背景と、ランボルギーニの揺るぎないGT哲学に迫ります。

フェルッチオ生誕100周年とミウラ生誕50周年を祝う特別ツアーは車名の由来となった牧場訪問

前回は、ランボルギーニがミウラ生誕50周年にあたる2016年に企画したメディア向けのイベント、「The Italian Job Reloaded」に参加した時のレポートをお届けした。ちなみにこの2016年という年は、偶然にもランボルギーニの創業者であるフェルッチオ ランボルギーニの、生誕100周年が重なる年でもあった。

だがランボルギーニが、この特別なアニバーサリー・イヤーを祝するためのイベントはこれでは終わらなかった。「The Italian Job Reloaded」で受けた感動と興奮もまだ心のなかに強く残るなか、筆者は再びランボルギーニからのインビテーションを受け取ることになったのだ。

そこに記されていたタイトルは「Back To The Name」。プログラムのメインイベントは、前回と同様にランボルギーニのオフィシャルミュージアムが所有するランボルギーニ P400ミウラSVとともに、その車名の由来となったスペインの闘牛界におけるビッグネーム、ミウラ牧場を訪ねようというものだった。その誘いを断る理由などもちろんなかった。

最新ランボルギーニが示す「GT」としての資質は「ミウラ」から始まったことを実感する旅に…

イベントのスタートは、スペインの首都であるマドリードだった。まずはここから足慣らしを兼ねて、最新世代のランボルギーニ製スーパースポーツを連ねてセビリア近郊の街、パラドール・デ・カルモナを目指す(当時まだSUVのランボルギーニ ウルスはデビューしておらず、12気筒モデルのランボルギーニ アヴェンタドールと10気筒モデルのランボルギーニ ウラカンが、そのラインアップだった)。

走行距離はトータルで約600kmだったと書くと、それはとてもタフな行程だったように思われるかもしれないが、ミウラの誕生から半世紀が経つなかで、ランボルギーニも長距離のドライブを快適にこなすことが可能になっていた。

思えばフェルッチオが自らの名を掲げた自動車メーカーを設立した時、最初に考えたのは高性能であると同時に、快適な走りを演出するGT(グラン・ツーリスモ)を生み出すことだった。当時最新のランボルギーニは、世界屈指のスーパースポーツであるとともに、優秀なGTとしての性格をもすでに持ち合わせていたのだ。そのコンセプトは現代のラインアップでも変わらない。

聖地「ミウラ牧場」のゲートを「ミウラ」をドライブして自らの手でくぐった歓びは10年を経た今も鮮明

パラドール・デ・カルモナの古城ホテルで一泊した後、いよいよミウラ牧場のあるローラ・デル・リオを目指したツーリングが始まった。ここからは半年ほど前にもドライブしたP400ミウラSVがラインアップに加わり、もちろんこのツアーに参加した誰もが、我先にとそのステアリングを握ることを希望していた。

だがS/N(シリアルナンバー)5092のコンディションの素晴らしさを知る筆者は、ミウラ牧場への最後のセッションでそれをドライブすることを最初から考えていた。かつてミウラのカタログやオフィシャルフォトで見た、「MIURA」の名が示される木製のゲートが現在もなお存在しているのならば、それを自分自身で通り抜けてみたいと思ったからだ。

そしてこのプランは見事に成功した。P400ミウラSVの走りを改めて楽しんでいると、突然ロードサイドに現れたミウラ牧場のゲートは、確かに昔写真で見たそれと変わらないものだった。そしてこのゲートの前に、自らの手でドライブしてきたP400ミウラSVをパークさせた時、「Back To The Name」という今回のイベントの目的は見事に達成されたのだ。感無量という言葉は、まさにこのような瞬間のためにあるのだということを知らされた思いがしたことは、それから10年が経ったいまでも忘れられない。

最強の闘牛を生む「ミウラ牧場」と「おうし座」生まれのフェルッチオがファイティングブルで繋がる!

1842年にドン・フアン・ミウラによって開かれたミウラ牧場は、1849年に最初のファイティング・ブルをマドリードの闘牛場でデビューさせると、それから闘牛史に残る勇敢なブルを次々に誕生させていった。

1960年代にこの牧場を訪れたフェルッチオは、当時の当主であったドン・エドゥアルド・ミウラと親交を深めた。自身がおうし座生まれであったフェルッチオは、この地で見た力強い闘牛に感銘を受け、それをランボルギーニの象徴であるエンブレムに採用したと言われている。

V型12気筒エンジンをミッドシップに搭載するというスーパースポーツをデビューさせるにあたり、フェルッチオは牧場との間で特別な契約を交わすこともなく、ミウラの名をそれに使うことに合意できたという。それはミウラ牧場のファイティング・ブルと、ランボルギーニの前代未聞のスーパースポーツが、お互いに最強の存在であったということによる信頼関係が背景にあったのだろう。

このイベントから10年。はたしてランボルギーニはどのような演出で、ミウラの生誕60周年を祝してくれるのだろうか。もちろんその計画は、着々と進行中であることは間違いないところだ。

>>>過去のミウラ伝説を読む

すべて表示
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS