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弱点克服したマイチェン型が次期モデルに!? ミウラ P400Sは弱点克服と豪華装備の正常進化モデル!【ミウラ生誕60周年_08】

弱点克服したマイチェン型が次期モデルに!? ミウラ P400Sは弱点克服と豪華装備の正常進化モデル!【ミウラ生誕60周年_08】

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: Automobili Lamborghini S.p.A.  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • ランボルギーニ P400Sミウラ: P400Sからはパワーウインドウが標準装備化。さらにエアコンもオプションで選択できるようになるなど、スーパーカーでありながら快適性も大きく引き上げられた
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: リアに輝く「S」のエンブレム。P400からの進化を示すこのひと文字は、最高出力が20ps引き上げられた370psの証でもある
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: 前後のカウルを大きく開いた大迫力の姿。レーシングカーのようにカウル全体がガバッと開く構造は、整備性の向上と軽量化を両立する画期的な設計だ
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: ミッドシップに横置きされる4LのV型12気筒DOHCエンジン。燃焼室や吸気ポートの再設計により、P400から20psアップの370psを発揮する名機である
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: テストドライバーのボブ・ウォレスの手によってサスペンションの取り付け位置などが見直され、初期モデルの弱点だった足まわりが徹底的に熟成されている
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: タイヤは最新世代のピレリ製チントゥラートへ変更され、ブレーキも強化。圧倒的なパワーを受け止めるため、足まわりからブレーキまで徹底的に鍛え上げられた
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: リアウインドウの代わりに設けられたルーバー。エンジンの熱を逃がすための機能的なパーツだが、美しい後姿を決定づける造形美としても高く評価されている
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: 車両に搭載されたV型12気筒エンジン。巨大なキャブレターが並ぶ大迫力の光景は、現代のクルマにはない、機械としての生々しい鼓動と機能美を強烈に感じさせる
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: 大地を掴んで走る力強いフロントビュー。このP400Sで完成度を高めた血統は、最終進化型のSV、そして次世代のカウンタックへと見事に受け継がれていった
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: 全高わずか1050mmという圧倒的な低さ。巨大なV12エンジンをミッドシップに積みながらこのプロポーションを実現した設計は、まさに自動車史に残る傑作だ
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: センターコンソールに配置された5速MTのシフトゲート。金属が直接こすれ合う「カチャ、カチャ」というメカニカルな操作音が好きモノを魅了する
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: ドア後方に設けられた特徴的なエアインテーク。吸気と冷却を担う重要なダクトだが、ボディラインと一体化させたスリット状の美しいデザインはミウラならではの造形だ
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: 輝くボディで駆け抜ける姿。P400Sは1968年の登場から1971年までの間に、わずか338台のみが生産されたという非常に希少で価値の高いモデルだ
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: 地を這うような美しいフォルム。最高速はP400を6km/h上回る282km/hに到達し、当時のスポーツカーの常識を打ち破る圧倒的なパフォーマンスを見せつけた
  • ランボルギーニ P400Sミウラ: ポップアップ式のヘッドライトが特徴的なフロントフェイス。まつ毛のように見えるライトまわりの装飾は、ミウラを象徴するアイコニックな意匠として愛されている

初期型ミウラの足回り熟成と剛性アップが急務
テストドライバーによる改善と快適装備の追加

1966年に登場し、究極のスポーツカーとして世界を驚かせたのはランボルギーニ「ミウラ」です。フェルッチオの予想をはるかに超える人気を集めたこの名車は、さらなる高性能とラグジュアリーを求める声に応えて、1968年にマイナーチェンジ版の「P400Sミウラ」へと進化しました。伝説のテストドライバーであるボブ・ウォレスが足まわりの熟成を重ねて、さらに快適装備も充実させた「P400S」の真の価値と歴史的意義を紐解きます。

マイチェンはラグジュアリーと足回り剛性が焦点
Sパッケージ仕様から昇華した「P400Sミウラ」

「P400ミウラ」がランボルギーニから1966年に発表されると、それはすぐにこれまでの常識を超越した究極のスポーツカーとして世界で語られる存在となった。

ランボルギーニ社のもとには、フェルッチオが事前に予想していた数をはるかに上回るオーダーが寄せられ、さらにそのなかにはより高性能でかつラグジュアリーなミウラの製作を求めるものも数多くあった。

そのような富裕層のリクエストに応えるために、1968年にランボルギーニがオプションで「Sパッケージ」を設定するに至ったところまでは、P400ミウラを解説したなかで触れているとおりだ。そのコンセプトを受け継いだ新たなシリーズモデルが、同年10月に開催されたトリノ・ショーで正式に発表された。「P400Sミウラ」へとネーミングを改めたマイナーチェンジ版がそれだ。

伝説のウォレスが熟成させたSパッケージの改良
剛性アップに足まわりとブレーキの強化を指摘!

P400Sミウラのシャシーは、もちろんP400ミウラがその生産途中から採用した、1mm厚の鋼板を使用して成型されたモノコックをメインの構造体としている。その前後に鋼管によるサブフレームを組み合わせたものだ。

このサブフレームにパワーユニットやサスペンションなどを配置していく手法にも変化はないが、リアサスペンションの取り付け位置はP400Sミウラでは見直されている。

開発から発表、生産開始までの時間的余裕がなかったP400ミウラは、サスペンションのセッティングが完璧ではなかったという。テストドライバーのボブ・ウォレスが後に語ったところによれば、P400Sミウラではその剛性を上げるという改善が必要不可欠であったのだ。ちなみに基本的なサスペンションの構造自体はP400ミウラのそれと共通だ。

前後のタイヤは最新世代のピレリ製チントゥラートに変更され、ブレーキはフロントに305mm径、リアに279mm径のディスクを備えるガーリング製とされた。これは1970年に、同じく同社製となるベンチレーテッドディスクに新型パッドを採用したものへとグレードアップされている。

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