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新車時の7倍超! 特別色「リヴィエラブルー」を纏った世界に1台のポルシェ918が7.3億円で落札!! 

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Courtesy of Broad Arrow  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

希少な「リヴィエラブルー」を纏う唯一無二の個体。ヴァイザッハ仕様のポルシェ918スパイダーが示す究極のコレクターズ価値

このほどブロードアロー オークションズに出品されたポルシェ 918スパイダーは、ポルシェの特注プログラムであるゾンダーヴンシュに基づくPTS(顧客の要望に合わせて調合される特別塗装色)カラーが際立つ1台だ。

ポルシェ自ら「イタリアとフランスのリヴィエラ沿岸の碧い海からインスピレーションを得た、鮮やかなライトブルー」と表現するノンメタリック「リヴィエラ ブルー」の爽やかなボディカラーは、オープンエアドライブを誘うスパイダーの取り外し可能なカーボンファイバー製ルーフパネルと完璧なマッチングを見せている。現在では高い需要があるものの、918スパイダーの現役時代には、総額2万1000ドルにおよぶこのPTSオプションを選んだ顧客はほとんどいなかったという。

世界限定918台が生産されたポルシェ 918スパイダーについて詳しく調べると、北米に正規輸入されたモデルのなかで、希少な1990年代のリヴィエラ ブルーを採用しているのはわずか4台のみであることが判明した。

くわえてこの個体のように、さらに8万4000ドルを要するオプションの軽量化プログラム「ヴァイザッハ パッケージ」を装備した車両はわずか3台。このパッケージはチタン製ボルトや軽量ブレーキシステム、カーボンファイバー製エアロパーツの採用により約36kgの軽量化を実現し、車両総重量を1640kgに抑えている。

そして、PTSリヴィエラ ブルーのボディに、シルバーのパイピングを施したブラックインテリアを組み合わせたのは、この1台だけとのことである。

走行わずか2000kmに希少色リヴィエラブルーのポルシェ918スパイダーが約7.3億円で落札、価値は13年で7倍超に!

現代のポルシェは、ハイパフォーマンスとラグジュアリーの両立を旨としているようだが、ポルシェ 918スパイダーとて例外ではない。インテリアには、オプションのシルバーパイピング入りカーボンフロアマット、シルバーのアクセントストライプ入りシートベルト、ブルメスター社製のハイエンドサラウンドサウンドオーディオシステム、オートエアコンなど充実した装備を誇る。

公式オークションカタログ作成時点での走行距離は、わずか1267マイル(約2039km)。正規ディーラーのポルシェ ダウンタウンLA社にて定期的なメンテナンスを受け、エクステリアとインテリアともに極めて良好なコンディションを維持している。

直近では2026年2月、走行距離1266マイルの時点でポルシェ ウッドランドヒルズ社にて4万3000ドルを投資した大規模整備が実施され、メーカーが推奨するエンジンおよび機械的な作業にくわえ、新品のミシュランタイヤが装着された。

また取り扱い説明書や純正の屋内用ボディカバー、専用充電器にくわえ、アメリカでの登録履歴を証明するCARFAXレポートも付属している。

今回の出品にあたり、ブロードアロー オークションズ社では「918スパイダーは、真のポルシェ愛好家や現代のハイパーカー コレクターにとって、コレクションに欠かせない1台です。とくに今回のように状態が良く、走行距離の少ない個体が市場に出回る際には、なおさら入手すべきです」と熱心にアピールするいっぽうで、450万ドルから550万ドルというエスティメート(推定落札価格)を設定した。

そして迎えた4月25日の競売では468万ドル、つまり現在のレートで日本円に換算すれば約7億3476万円で、競売人のハンマーが鳴らされることになったのだ。

2013年のリリース時の販売価格が約70万ユーロ(当時の邦貨換算で約1億円)だったことを思えば、13年間で驚くべき価格高騰を果たしたといえるだろう。

※為替レートは1ドル=約157円(2026年5月1日時点)で換算

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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