見た目と実用性を高次元で両立したジャンクションプロデュースの日産「Y51フーガ」
VIPカーの王道として知られる老舗ブランド「ジャンクションプロデュース」がオートメッセin 愛知 2026に持ち込んだのは、ルックスと実用性を両立したフルエアロ「タイトリップスポイラーキットVS」を装着した日産「Y51フーガ(後期型)」のデモカーでした。インテリアには海外でも人気沸騰中の「金綱」と「ふさ」が光るVIPカルチャーを凝縮した一台の魅力に迫ります。
VIPカスタムの草分け的存在「ジャンクションプロデュース」とは
ジャンクションプロデュース(以下JP)は、大阪府河内長野市に拠点を構えるVIPカーのトータルカスタムブランドである。「VIPはJP」のキャッチフレーズで知られ、VIPというカスタムジャンルが世間に定着する前から、国産高級セダンのドレスアップパーツを世に送り出してきた老舗だ。
主戦場は日産とトヨタの高級セダンで、エアロパーツの開発と販売を軸に据える。ホイール、マフラー、車高調から内装の小物まで、一台分のカスタムをワンストップで完結できるラインアップが強みだ。エアロパーツのルーツはトヨタの130系クラウンや日産のY31型シーマ、セドリック、グロリアまでさかのぼる。
「当時の高級セダンは、純正のままだとどうしてもおじさん臭く見られがちでした。そこに僕らのエアロを組むだけで一気にカッコよくなる。それがVIPカルチャーの入り口だったんです」とJPの高橋さんは語る。
純正形状を崩さずにロー&ワイド感を演出する新世代デモカー日産「Y51フーガ」
今回のデモカーのベースは、日産「Y51フーガ」の後期型である。Y51型フーガは2009年11月に登場し、2015年2月のビッグマイナーチェンジを経て後期型へと移行したモデルだ。
装着するのは、JPの「タイトリップスポイラーキットVSシリーズ」のフルエアロ一式である。同社が「世界最小のハーフエアロ」とうたうシリーズだ。タイトなサイズ感ながら、フルエアロらしい迫力と存在感をしっかり主張する仕上がりが特徴で、張り出しの大きなフルバンパータイプと違いローダウンしてもストレスフリーで日常使いできる点が大きなメリットといえる。

ホイールはJP定番の「ニュースカラージャパン」を21インチで装着。フロント10J、リア11Jの3ピース構造で、タイヤサイズはフロント235/30R21、リア255/30R21だ。オプションの「リムレーザー」(リムタトゥーとも呼ばれる)で、リム部分にブランドロゴを刻んでいる。足元にはJPオリジナルの車高調をセットした。
さらに、新作のドライカーボン製ボンネットマスコットや、昨今のブームを受けて開発した「VIPアンテナ」も装着するなど、注目アイテムが満載の仕様だ。
海外でも人気の「金綱」「ふさ」そのルーツは岸和田の「だんじり祭」にあった?
デモカーのルームミラーには、オリジナルアイテムの「金綱(きんつな)」と「ふさ」が飾られていた。JPを語るうえで欠かせないこれらの定番アイテムは、どのようにして生まれたのか? 諸説あるなかでもとくに有名なのが「だんじり祭ルーツ説」である。
大阪・岸和田をはじめ各地で盛んな「だんじり祭」では、団長や副団長といった役職者がたすきに祭り装飾用の房を付けて参加する。当時、その装飾品をJPの関係者がインフィニティQ45のルームミラーに吊るして乗っていたところ、偶然雑誌の撮影に写り込んだ、と言われている。
当時はSNSがなく、情報源は雑誌が中心の時代だ。大胆にカスタムされた新車価格1000万円クラスのインフィニティQ45が誌面に登場すると、そのインパクトあるスタイルが全国の読者を驚かせた。そしてよく見れば、ルームミラーに見慣れない装飾品が揺れている。「これは何だ? 」「どこで売っているのか? 」と問い合わせが殺到し、商品化に至ったというエピソードである。※諸説あり
「金綱」は揚巻結びや菊結びといった日本の伝統的な結び方を取り入れた装飾アイテムで、「ふさ」も同様で、現在は色やサイズを豊富にラインアップしている。
JPと共に国境を超えたVIPカルチャー
ちなみに、近年は海外でもJPの人気が急上昇中で、R32型スカイラインやR34型GT-Rといったスポーツモデルにも「金綱」や「ふさ」を装着するオーナーが現れているという。本来はVIPカルチャー専用のアイテムだったが、ジャンルの垣根を越えて、車のアクセサリーとして広く浸透しつつあるのだ。
VIPカルチャー黎明期からシーンを支え続けてきたJPは、伝統のスタイルを守りながらも、カスタムの枠組みも国境も超えて、そのカルチャーを広め続けている。



































































