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もういじらない決意はどこへ!? 日産「エルグランド」を極上のエアサス仕様に変貌させたSNSの誘惑

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TEXT: 賀川 真弥(KAGAWA Shinya)  PHOTO: 賀川 真弥(KAGAWA Shinya)

家族旅行用のミニバンが極低車高の極上カスタムカーへと変貌した

家族の笑顔を乗せて走る実用的なミニバンが、地を這うような極上のカスタムカーへと変貌を遂げた。遠出旅行を目的として購入された日産「エルグランド」であったが、オーナーの熱いクルマ愛とSNSからの刺激により、本格的なカスタマイズの道へと進むこととなった。独自の加工技術で個性を放つこだわりの愛車を見ていこう。

家族旅行用のミニバンがSNSからの刺激でカスタムカーへと変貌する

「憧れたクルマはほかにもありましたが、カスタムしたイメージをすぐ構築できたのがE52型の中期でした」

そう語るのは、3年ほど前に車両を購入したオーナーの“HIKARU”さん(38歳)だ。前車は低車高にカスタムしたトヨタ「プリウス」(30系)だった。

「30系の前も低車高のクルマだったので、もういじらないつもりで乗り換えました。家族旅行の際に大きいクルマが欲しいねってなったんです。それで当時、価格的にもお手頃だった日産 エルグランドが視野に入りました」

とはいえ、そこはカスタム好きの性である。

「家族で遠出するために買ったハズでしたが……(苦笑)。まずは車高調(車高調整式サスペンション)のみで留めていましたが、SNSを見ていたら刺激を受けて同じ土俵に上がりたくなっちゃいました(笑)」

エアサスと20インチホイールを駆使して極上のアウトリップを構築する

注目すべきは、見事なツラ演出(タイヤとフェンダーの隙間をなくすセッティング)を実現した足まわりだ。リアはアウトリップ(ホイールのリムをフェンダーより外に出すスタイル)を演出するため、アーム類は純正で留めつつ、フロントはJライン製の鬼キャンボルト(キャンバー角を大きくつけるための専用ボルト)にブラケットの長穴加工(取り付け穴を延長する加工)を施している。

サスペンションには、エアフォース製のエアサスを採用した。

「メーカーの知名度やリモコンの使いやすさが決め手です。多くの人に支持されているブランドが好きなんですよね。エアサスは壊れやすいイメージもありましたが、自分でメンテナンスや管理もできるのですぐに払拭されました。それに、車高を上げれば家族も一応乗れます(笑)」

足元に収まるホイールは、SSR製の「メッシュアンダー」(20×11J)を選択した。ブレーキは前後とも日産「フーガ」(51型)純正のアケボノ製ブレーキシステムに変更し、制動力とルックスを向上させている。

純正部品を活かした独自のワンオフ加工で俺流のスタイルを表現する

エクステリアにも、“HIKARU”さんの「俺流」のこだわりが詰まっている。フロントグリルは純正品をニコイチ(2つの部品を組み合わせて1つにする手法)し、ナンバープレート部分の凹みをなくした。また、グリルのアイライン部分にメッキ加工を施し、自然な仕上がりを追求している。

リアバンパーは純正だが、アンダーフラップは純正をもう1セット購入してカット加工したワンオフ(特注品)だ。マフラーは3.5リッターモデル用のリアピースに変更している。

さらに、ワゴンカスタムのオーナーに人気の給油口加工も実施した。透明になったフタの奥には「That’s how I roll!!(それは俺のやり方)」というステッカーが貼られ、俺流のカスタムを楽しむ心意気が表現されている。

アウトドアでの実用性も考慮し、車両後部にはヒッチカーゴ(ヒッチメンバーに取り付ける荷台)を装着した。イベント時には交換用タイヤを載せたコミカルな演出ができるほか、「OPEN」のネオン看板も光るギミックが仕込まれている。家族との時間を大切にしながらも、クルマいじりの情熱を注ぎ込んだ日産 エルグランドは、まさにオフ会のヒーローと呼ぶにふさわしい1台である。

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