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車体の揺れを抑える魔法のフィン! トヨタ「ハイラックス」を快適にする純正パーツ

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TEXT: 前川玲子(MAEGAWA Reiko)  PHOTO: TOYOTA UPGRADE FACTORY

プリウスで話題になった「謎のフィン」がハイラックスへ! トヨタ純正が仕掛ける“走りを変えるアンダーカバー”とは

オフロード走行で車体を守るためのアンダーカバーに、まさか空力技術を融合させるとは―。トヨタ アップグレード ファクトリーから125系ハイラックス向けに登場した「士別フィン付きアンダーカバー」は、これまで50系プリウスや30系アルファード&ヴェルファイアで人気を集めた。その士別フィンを、初めて金属製アンダーカバーと融合させた意欲作が125系ハイラックス用として登場。悪路対策だけでは終わらない、新しい純正カスタムの可能性が見えてきた。

人気の「士別フィン」がついにハイラックスへ展開

ハイラックス向けの新たなアップグレードパーツとして、「士別フィン付きアンダーカバー」が発売された。見た目は無骨なアルミ製アンダーカバー。しかし、この製品の主役はその表面に設けられた小さなフィンにある。

「士別フィン」と呼ばれるこのパーツは、北海道にあるトヨタの士別試験場で生まれた空力デバイス。フロア下の空気の流れを整え、走行中に発生する微細な揺れを抑制することで、高速走行時の安定感や操縦性の向上を狙った技術だ。走行中に発生する1Hz以下の緩慢な揺れを大幅に低減するという。

実はこの士別フィン、最初に採用されたのは50系プリウスだった。

その後は30系アルファード&ヴェルファイアにも展開され、トヨタ アップグレード ファクトリーを代表する人気アイテムへと成長している。

つまり今回のハイラックス版は、これまでミニバンなどで磨き上げられてきた空力技術が、初めて本格オフローダーへ投入されたモデルともいえる。

 

ガードするだけじゃないアンダーカバー

一般的なアンダーカバーの役割はシンプルだ。飛び石や岩場との接触から車体下部を守ること。しかし今回登場した「士別フィン付きアンダーカバー」は、その常識にひと工夫加えている。

3mm厚のアルミ製アンダーカバーに士別フィンを一体成形することで、悪路での保護性能に加え、オンロードでの走行安定性向上も狙った。価格は7万5900円(税込み・作業工賃込み)。単なるドレスアップパーツでもガードパーツでもない、新しい発想から生まれたアイテムといえる。

メーカーが掲げる特徴は大きく3つ。高速道路や一般道での快適な走り、悪路走行時における車両下部の保護、そして存在感あふれるデザインだ。

ピックアップトラックであるハイラックスは、高い積載能力や悪路走破性が魅力である一方、高速道路ではSUVとは異なる独特の挙動を見せることもある。だからこそ、空力によって走りの質感を高めるという発想には大きな意味がある。オフロードユーザー向けのパーツでありながら、効果を発揮するのはむしろ舗装路。そんなギャップも興味深いポイントだ。

下まわりに燕三条の職人技を隠していた

この製品でもうひとつ注目したいのが製造方法だ。アンダーカバーには高さ約5mmのフィンが継ぎ目なく形成されているが、これを実現するには高度なプレス加工技術が必要となる。開発には金属加工の一大産地として知られる新潟県燕三条地域の企業が参画。さらに最終工程では熟練工による手曲げ加工も施されている。
本来なら車体の下に隠れてしまうパーツだが、そこにまで手間を惜しまない、そんな意気込みが感じられる逸品だ。製品に刻まれた「MADE IN TSUBAME」のロゴは、単なるアクセサリーではなく、日本のものづくり技術を象徴する証だと言えよう。

アンダーカバーの新しい選択肢になるか

士別フィンはこれまで50系プリウスや30系アルファード&ヴェルファイア向けに設定されてきたが、今回初めて本格ピックアップであるハイラックスにも展開された。走行安定性の向上に貢献する空力技術に加え、車両下部を保護するアンダーカバーとしての役割も兼ね備える。さらに、燕三条の優れた加工技術によって生み出された存在感のある造形も見逃せないポイントだ。

走りの質感、悪路での安心感、そして下まわりを彩る意匠性。その3つの魅力をひとつのパーツに凝縮したのが今回の新製品といえる。車体を守るだけのアンダーカバーでは満足できないハイラックスオーナーにとって、注目の選択肢となりそうだ。

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