“被らない”を貫いた異端のスポーツスタイル! トヨタ「ノア」が放つ圧倒的な存在感
誰とも被らないレッドボディを貫く90系トヨタ「ノア」のカスタマイズカーが存在する。大阪のショップ「ジール」のヴァローレン仕様をベースに、ワークエモーション極やACC製エアサスで極低フォルムを実現している。メッキパーツの202ブラック塗装、エンブレムのスムージング、天井のブラックとレッドのツートンなど、細部までこだわり抜いたスポーツスタイルを紹介する。
専門店のコンプリートをベースに進化させた90系トヨタ「ノア」
2026年7月で90系トヨタ「ノア」に乗り換えて3年目を迎えた“ゴーシ”さんは、以前は80系ノアの後期型に乗っていた。「次もノア」という流れで90系へと乗り換えたという。
しかし、目指したのは王道ではないスタイルであった。街中ではブラックやホワイトのボディカラーばかりという状況を見て、「誰とも被らない仕様にしたい」とあえてレッドボディを選択したのだ。
ベースには、大阪府高槻市のノアおよびヴォクシー専門コンプリートカーショップであるジールが手掛けるヴァローレン仕様を選んでいる。ジールのオリジナルブランドであるヴァローレンのハーフスポイラーは、当時ほかにはほとんど存在しなかった。「フラップではなくハーフエアロが良かった」という理想にも合致したことが決め手であった。そこへ自分好みのパーツを積み重ねながら、唯一無二のスポーツスタイルへと進化させている。

ワークエモーション極とエアサスで地面スレスレのローフォルムを実現
もっとも象徴的なのが、フロントバンパーを大胆にもカットして装着したダミーインタークーラーである。以前履いていたワークエモーションS1Rで取り入れたスポーツテイストを現在の仕様にも受け継いでいる。ホイールをワークエモーション極へ変更した現在も、その世界観を貫いている。
足元には18インチのワークエモーション極(フロントおよびリア共に18×9.5J インセット38)をセットした。大径化よりも低車高を優先し、限界まで車高を落とし込めるサイズを選択している。キャンバーは5度、キャスターバック30mm、ナロー化20mmという徹底した足まわりセッティングをおこなった。さらに引っ張りタイヤでインナーフェンダーとの干渉を回避している。ACC製「オン ザ グラウンド」エアサスの組み合わせによって、エアダウン時には地面スレスレまで迫る迫力のローフォルムを実現している。
エアサスは全長調整式であり、シフトノブ横へリモコンをスマートに埋め込み、コンプレッサーは2基搭載した。さらに万一に備え、機械式パドルもバックアップとして備えている。

メッキパーツのブラックアウトとスムージングで精悍な表情を作る
フロントフェイスでは、純正メッキパーツをすべて202ブラックへペイントしている。ギラつきを抑え、ボディ全体に塊感のある精悍な表情を与えた。ヘッドライトには全体のトーンに合わせたプロテクションフィルムを施工し、ワゴンスター製のアイラインをさりげなくプラスしている。ドアミラーもブラックで統一し、ガラスやフロントフェイスとの一体感を高めるなど、細部までコーディネートが徹底されている。
リアまわりも抜かりはない。エンブレム類はブラック化し、「NOAH」エンブレムは思い切って撤去した。残った取付穴はパテで丁寧にスムージングしている。一方でトヨタエンブレムは、外した際の違和感を考慮してあえて残すという判断をした。リアウイング裏側の樹脂部分は、純正の梨地仕上げからグロスブラックへペイントしている。さらに樹脂パーツの多くも同様にグロス化し、質感を大幅に高めた。
ヴァローレン製マフラーは左右4本出し仕様である。オーバルテールが高級感を演出するとともに、ワイド感あふれるリアビューにも貢献している。足元から覗く802カスタム製キャリパーカバーも、ホワイトホイールとのコントラストによってスポーティなアクセントとなり、走りのイメージをさらに強調している。
サイドセクションでは、オネスト製のフューエルリッドカバーを装着した。ガラスリッド部分にはステッカーを貼り、自分らしさもプラスしている。細かな部分までオリジナリティを追求する姿勢がうかがえる仕上がりだ。

ブラック×レッドのツートンルーフで視覚的な低重心を演出する
インテリアも外装イメージをそのまま引き継いでいる。シートカバーはジール製を採用し、ブラックとレッドの外装カラーと見事にマッチさせた。ダッシュマットにはFJクラフト製のブラックタイプを組み合わせ、落ち着いた室内空間を演出している。
さらに注目したいのが天井のカラーリングである。当初はオールレッドも検討したものの、ジールと相談した結果、ブラックを組み合わせたツートン仕様を選択した。「黒を入れたほうが車高が低く見える」という狙いに加え、かつてエスティマ純正で採用されていたブラックとレッド仕様も参考にしたという。窓上から切り替わるツートンカラーによってルーフが引き締まり、視覚的にもどっしりと低く構えた印象を生み出している。
誰とも被らないレッドボディをベースに、スポーツテイストと高級感を高次元で融合させた“ゴーシ”さんの90系ノアだ。ショップコンプリートを出発点としながら、自らのこだわりを一つひとつ積み重ねることで完成したそのスタイルは、まさにオーナーの個性を体現した1台となっている。
















































