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悪路の怪物マシン! 「RUF」がポルシェのオフロードモデル「Rodeo Concept」を提案

投稿日:

TEXT: 石田 徹  PHOTO: RUF

NAエンジンの最上級「RUF SCR」も公開

 ポルシェをベースにオリジナリティあふれるコンプリートカーを提供し続ける「ルーフ」。初のオーフロードカーとなる『Rodeo Concept』と、自然吸気エンジンのフラッグシップモデル『RUF SCR』のプロダクションモデルを公開した。

 ドイツ南部のファッフェンハウゼンに本拠を構えて創立80年を迎えた「RUF Automobile GmbH(ルーフ・オートモビル/以下ルーフ)」は単なるチューナーではなく、ポルシェからホワイトボディの提供を受けてコンプリートカーを世に送り出した実績を持つ。ドイツの自動車工業会にも所属し、自動車メーカーとして認知されている存在だ。

 まず、Rodeo Concept(ロデオコンセプト)は「スリリングなドライビングを味わえる車両製作」をテーマとし、ウエスタン文化への愛情を形にしたスタディモデルだとしている。もちろん4輪駆動で、全地形対応の大型タイヤやロングストロークのサスペンションなどを組み合わせることで、オフロードユースに適応させたモデルだ。 あくまでもコンセプトの段階ではあるが、1986年のパリ〜ダカール・ラリーを制覇したポルシェ959のイメージが重なってくる。シャシーはルーフの最新モデルである以上、CTR AnniversaryやRUF SCRと共通したカーボンファイバーモノコックを採用。パワーユニットは、自然吸気または過給器付きの水平対向6気筒エンジンが用意される。

 次に2018年のジュネーブショーでプロトタイプを公開し、今回プロダクションモデルとして発表されたRUF SCR。こちらは、自然吸気の水平対向6気筒4リッターエンジンを搭載。最高出力は510馬力で、最大トルクは470Nmを発揮する。 同じくカーボンのモノコックシャシーとボディシェルにより車重は1250kgと軽量。パワーウエイトレシオは2.45kg/psを実現し、トランスミッションはZF社との共同開発による6速MTを採用する。前後プッシュロッド式のダブルウイッシュボーンサスペンションには電子制御式ダンパーを搭載し、走行状況に応じて減衰力を4輪独立で常時最適化。コンソールに配置されたダイヤルによって、サスペンションセッティングを5つのモードの中から選択することも可能だ。 今回、ルーフ代表のアロイス・ルーフ氏とともにデザインを手がけたのはフリーマン・トーマス氏。ポルシェでは前述のポルシェ959をはじめとする多くのモデルのデザインを担当し、後にアウディのTTやフォルクスワーゲンのニュービートルを世に送り出した著名なデザイナーだ。

 今作のRUF SCRのプロダクションモデルではリアセクションに「ホエールテールウイング」と呼ばれるデザインを採用。強力なダウンフォースを生み出すことで、最高速度の320km/hでも高い安定性を確保しているという。 今年は、毎年恒例となっているジュネーブショーへの出展がキャンセルされたため、メディア向けにリリースと画像を配信。動画も追って一般公開された。動画については、RUFの日本における販売代理店である株式会社RTCの公式Facebookで、日本語字幕付きを公開中とのこと。

【詳しくはこちら】

RTC
https://www.ruf-web.co.jp/
https://www.facebook.com/RUF.JAPAN

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