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マフラーの「触媒」って知ってる? クルマ好きには常識の「スポーツ触媒」とは何か

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

各社独自技術を導入して性能を追求

 紹介するのは『フジツボ』のスポーツキャタライザー。見た目の特徴は純正に比べ内部のセルが少ないことで、理由は説明するまでもなく排気抵抗を減らすため。とはいえ数が少ないせいで排ガスがクリーンにならなかったら意味はなく、蒸着させる貴金属を独自に調合し、ハニカム自体も熱膨張が少ない素材を採用している。

フジツボ ノーマル触媒のハニカムはセラミックが多く、高温になると熱膨張してさらに目が細かくなるという。高回転域を多用するサーキット走行や、熱量の大きなチューニングカーでは致命傷であり、パワーロスや上で書いたエンジンブローにも繋がりかねない。

 同じく『HKS』のスポーツ触媒は基本性能として対応するパワーを500~600ps(車種別ではそれ以上にも対応)としており、セルの数は多くの車種で浄化能力と高出力をバランスした150個。さらに抵抗となる内部の段付きを独自の技術でなくし、よりスムースな排気の流れを実現しているという。フィンの厚みも耐久性を考慮した0.1mmに設定し、長く安心して使い続けられるアイテムといえる。

HKS 同じく『サード』のスポーツキャタライザーは優れた排気効率を誇る大径セルを使いながら、保安基準の値を大きく下まわる浄化性能を発揮しセルの耐熱温度はなんと1200℃。曲がった部分でもパイプ径が変化せず、フランジの面取りを徹底させるなど、職人によるハンドメイドならではの高いクオリティも魅力だ。

サード

 いずれも車種専用品なら保安基準に適合し、車検だろうと取り締まりだろうと心配は無用。スポーツ触媒が世に出始めた頃は、排気効率と浄化性能のバランスがよくなく、敬遠する人やプロショップも少なくなかった。しかし現在は熟成が進み、立派なチューニングパーツとして認知され、吸排気系のカスタムには欠かせないアイテムといえるだろう。マフラーとエキマニに続くステップとしても、タービン交換の下準備としても使う価値は十分にある!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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