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ぶつける率も高いサーキット走行! 安全装備の「エアバッグ」が御法度な謎

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: TOYOTA GAZOO Racing/ホンダ/Auto Messe Web

走行中の誤作動を防ぐための対策も兼ねている

 続いてサーキットでエアバッグを作動させない理由。通常のサーキット走行よりクラッシュする可能性は高いはずなのに、知っている限りの公認レースではエアバッグのキャンセルが義務化されている。レースでは他車とのちょっとした接触は決して珍しくなく、その度にいちいちエアバッグが作動してしまっては話にならない。レース中であれば4点式シートベルト/hans/ヘルメットなどがあり、エアバッグなしでもドライバーの安全は十分に確保できるといっていい。

86ワンメイクレース

 さらにコースアウトや縁石に激しく乗り上げたり、大きな衝撃を伴う脱輪でも作動する可能性がある。キャンセルの手順は対応するヒューズを抜くだけと思われがちだが、最近のクルマはエアバッグ用のコンピューターが備わっており、そちらのコネクターを抜くケースもあるので事前に調べておこう。

エアバックレスのハンドルに交換したGT-R

 もうひとつの理由はエアバッグの修理代。運転席と助手席のふたつで30万円~が相場と言われ、それに車体の修理代を足せば相当な金額になってしまう。やはりレースに限らずサーキットではキャンセルしたほうが無難だろう。なおナンバー付き車両のレースでは終了後に『公道走行チェック』が行われ、当然ながらエアバッグを元の状態に戻していないと合格できないので要注意だ。もっともコレは普通の走行会や草レースでも重要なこと。エアバッグは一般道を走る分には間違いなく有用で、自分や同乗者の生命を守ってくれる装備なのだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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