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トヨタ「アルファード」はなぜ人気? 国産ミニバンの王者になった3つの理由

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: AUTO MESSE WEB/日産自動車

100mmプラスの室内高がユーザーからの支持を得た

 もうひとつ、現在のアルファードとエルグランドにも共通する、Lクラスボックス型ミニバンの大きな商品力の違いがあった。さて、なんでしょう?

 答えは室内高。現行型で説明すると、エルグランドは1300mm、アルファードは1400mmだ。以前、現行型アルファードの開発陣に、エルグランドを圧倒するアルファード人気について聞いてみた際、ひとつの大きな要因が室内高にあるとの答えで、1400mmがボックス型ミニバンの室内の広々感を表現する理想の高さだという。一方、エルグランドは1300mmであり、その差は歴然。それも人気の違いにかかわっているはず……ということだった。

初代アルファードの室内

 話を戻すと、初代の室内高比較では、エルグランド1325mm、アルファード1390mmである。ここもまた、初代アルファードが国産Lクラスボックス型ミニバンのゲームチェンジャーになりえた大きな理由だと考えられるのだ。ちなみに現在の人気国産Mクラスボックス型ミニバンでさえ、室内高1400mmが基準となっているほどだ。

* * *

 整理すると、初代アルファードがなぜエルグランドを上回れたのかの要因は、1:エクステリアデザイン、2:パワーユニットの選択肢、3:室内高の違いがあったということだ。

 現行型でもエルグランドには2.5Lエンジンはあっても、アルファードのようにAC100V/1500Wコンセントが用意されるハイブリッドはなく、室内高でもアルファードに差をつけられているのが、両車の販売台数や人気の分かれ道になっているはずだ。ちなみに小学生4~5年の平均身長が140cm前後。室内高1400mmは子どもが室内で立って歩きやすい(着替えも容易な)高さでもある。

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  • 初代アルファードの室内
  • 初代アルファードの走り
  • 初代エルグランド
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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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