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米国で「車中泊」あらため「フリーキャンプ」に挑戦! キャンプ場以外での車中泊はリスクと背中合わせです──米国放浪バンライフ:Vol.10

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TEXT: 牧野森太郎  PHOTO: 牧野森太郎

アメリカで貧乏旅行の定番「フリーキャンプ」

 フリーキャンプとは、その名のとおり、料金がかからない場所に泊まること。レンタルモーターホームに乗り合わせて大陸横断をする学生たちが24時間営業のウォルマートを渡り歩くというのはよく聞く話だ。

 コロナ禍でウォルマートは夜11時に営業が終わるようになったが、朝6時に開店するためトイレの利用は相変わらず便利。駐車場でもフリーWi-Fiが使えるし、オーバーナイトで駐車していてもとがめられることはない。

 もうひとつの選択肢は、PilotやT/Aという、トラックドライバーを相手にしたガスステーション。24時間営業で駐車場はだだっ広い。店舗によってはコインシャワーやランドリーもあるし、食事関係も充実している。トラックはじめ、オーバーナイトで駐車しているクルマも多い。

ホームセンターの駐車場に泊まってみた

 ベンと別れた夜は、LOWE’S(ロウズ)というホームセンターの駐車場を利用した。営業時間はウォルマートと同じ。慣れないため6時から停めてしまい、何度もトイレのために入店したが、とくに何も言われることはなかった。ただ、深夜になっても駐車場が明るいのと、ウロウロ歩いているヤツがいるのは気になった(他人のことはいえないが)。

 その後も何度かフリーキャンプを経験したが、居心地がよかったのはフリーウェイのレストエリアだ。日本のサービスエリアのように店などはないが、安全で静かなのがいい。ただし、通行量が多い幹線のフリーウェイにしかないから、チャンスは少ない。ぼくのロードマップには、各地のレストエリアにしっかり丸印がついている。

あって良かった第2の寝室

 フリーキャンプで困るのは、外の光が眩しいのと、ベッドルームが外から丸見えになってしまうこと。ショッピングセンターなどでは、とくに危険を感じる。そこで役に立つのが、第2の寝室だ。外からの死角になるし、ブラインドがあるので駐車場の照明も避けられる。あってよかった、というわけだ。

 サンフランシスコで初めてのフリーキャンプは、無事に朝を迎えた。何気なく駐車位置を移動して朝食を済ませ、オークランドへ向けて出発の準備を整えた。長年の知り合いが「ウチの息子を訪ねたら?」と紹介してくれたのだ。見も知らない人だが、今度こそ1泊させてもらえそうだ。これもフリーキャンプのテクニックといえるだろう。

■「米国放浪バンライフ」連載記事一覧はこちら

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  • 牧野森太郎
  • 牧野森太郎
  • アウトドア誌、ライフスタイル誌などの編集長を経験。2001年にアメリカでキャンピングカーを購入して以来、国立公園を訪ねることをライフワークとする。著書に『アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅』『自分自身を生きるには 森の聖人ソローとミューアの言葉』(ともに産業編集センター)がある。カリフォルニア州シェラネバダ山脈のジョン・ミューア・トレイルを計30日かけて踏破したレポートがデルタ航空機内誌「sky」に掲載され、カリフォルニア観光局のメディア・アンバサダー最優秀賞を受賞。
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