インテグラと比較され不人気になってしまったが……
ただ、同じK20A型のRスペックエンジンが搭載されていたインテグラだが、シビックの215psに対し220psを発生。これは排気レイアウトの違いによるもので、実際に乗ってみれば体感できるほどの違いはなかったと言われるが、こういったモデルを求める層はカタログスペックも重要視するユーザーも少なくなかったのだろう。
またインテグラはブレンボ製ブレーキキャリパーを標準装備。シビックは見慣れないインパネシフトのMTとなっていたりしたこともあり、迷った結果インテグラを選んだという人が多かったのが、こういった結果に繋がったと考えられる。
とはいえNAで200psを超え、8000回転を許容するRスペックのK20A型エンジンは今見ても決して見劣りするものではなく、ポテンシャルは間違いなく一級品。そんなモデルが総額100万円台で狙えるというのは間違いなく破格といっていいだろう。
今でこそまだ現実的な価格で販売されている2代目シビックタイプRではあるが、いつその価値が再評価されて価格がハネ上がるかは未知数。そのため、気になっている人は早めに行動した方がいいだろう。「お金が貯まってから……」なんて言っていると、ローンの金利分よりもよっぽど高い値上がり額を払うことになりかねない。