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ボブ・ディランのライブを観にユージーンの街へ! ヒッピー文化の聖地はホステルの建物までサイケデリックでした──米国放浪バンライフ:Vol.18

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TEXT: 牧野森太郎  PHOTO: 牧野森太郎

ボブ・ディランのコンサートも自由な雰囲気

 ぼくがユージーンを訪れたのには訳がある。この街で行われるボブ・ディランのコンサートを観るためだ。ぼくはアメリカでディランのコンサートを2回、観ている。一度目はアリゾナ州ツーソンのカジノ、2回目はUCバークレーの講堂だった。今回もちょうどいいタイミングでツアーが行われていると知って、チケットを購入したのだった。

 ディランのすごさは、ダイナミックにスタイルを変えながら新しい音楽をクリエイトし続けることだ。その継続するアーティスト魂はピカソに似ている。高齢になってもエネルギッシュに活動し続ける点も共通している。

 今回は本人を含めて6人のメンバーが黒ずくめで登場し、弱い逆光の照明に包まれながら、抑えたトーンの音楽を作り出していた。休憩もなしに2時間近く演奏を続け、挨拶もアンコールもなくステージは終わった。

 日本と違うのは、演奏中でも席を立つ人が多いこと。何をしているかといえば、ロビーのバーで酒を買っているのだ。もちろん、ぼくも飲みながら演奏を楽しんだ。自由な雰囲気のコンサートを体験できたことも幸せだった。

ホステルもまわりの家もサイケ調

 街中でのイベントが目的なので、キャンプ場泊というわけにはいかない。予約サイトで発見したユージーン・ホステルにチェックインした。ひとつの部屋に2段ベッドをふたつ入れたドミトリー・スタイルだ。

 それはともかく、民家を改装した建物がすごい。まさに当時のヒッピーが共同生活を送っていたかのようなデザインなのだ。共同の居間や庭の様子もいい。ただ、スタッフもゲストも意外と(?)まともで、期待したようなハプニングは起こらなかった。

 むしろ驚いたのは、周囲の住宅もホステルに引けを取らないサイケ調だったこと。どうやら、3rdストリートという一画が特殊なようだ。愛車の「ドル」と似たモーターホームが何台も止まり、路上でテント生活をしている輩も多かった。不思議なタイムトリップ感を味わった2泊3日だった。

次に目指すは快晴(?)のコーストライン

 ユージーンに来ても天気はパッとしない。宿のスタッフにその日の天気を聞いても、「曇りときどき雨、そして少し晴れ。毎日、同じよ」と苦笑いするだけだった。そして、「もう6月なのに、こんな天気はおかしい」と、顔も曇らせた。

 オレゴンのコーストラインは美しいと聞いている。快晴の海岸線のドライブを期待して、個性的な街を後にした。

■「米国放浪バンライフ」連載記事一覧はこちら

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  • 牧野森太郎
  • 牧野森太郎
  • アウトドア誌、ライフスタイル誌などの編集長を経験。2001年にアメリカでキャンピングカーを購入して以来、国立公園を訪ねることをライフワークとする。著書に『アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅』『自分自身を生きるには 森の聖人ソローとミューアの言葉』(ともに産業編集センター)がある。カリフォルニア州シェラネバダ山脈のジョン・ミューア・トレイルを計30日かけて踏破したレポートがデルタ航空機内誌「sky」に掲載され、カリフォルニア観光局のメディア・アンバサダー最優秀賞を受賞。
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